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大腸がん

高齢の方や遺伝によって発生しやすい、大腸がんについて解説します。

大腸がんとは

がんができる場所によって小腸に近い「結腸がん」と、肛門に近い「直腸がん」に分けられる大腸がん。大腸のなかでがんが最もできやすい場所は、直腸とS字結腸と呼ばれる場所です。

大腸がんは早期に治療すれば、内視鏡による手術や治療で完全に治すことができます。初期であれば粘膜下層がんで97%、粘膜がんでは100%の割合で外科的手術により、治すことのできるがんなのです。

ただ、早期がんの段階では、進行期に見られる血便や排便異常などの症状は現れません。そのため多くの消化器内科では、微量な出血の段階で大腸がんを発見するために、「便潜血反応検査」を実施します。この検査では、便に少量でも血液が混ざっていないかを調べることが可能です。

大腸がんは遺伝によって発生しやすいといわれているため、40歳以上で大腸がんの家系であり、大腸ポリープの経験や血便がある、便潜血反応検査で陽性反応が出るなどした場合には内視鏡による詳細な検査を受けたほうがいいでしょう

大腸がんの検査方法

大腸がんの検査には肛門からバリウムと空気を入れ、大腸を膨らませた状態でX線撮影をする「注腸造影検査」という方法がありますが、腸壁にできるがんの形状によっては見つからないこともあるので、現在ではあまりおこなわれていません。

一方、現在の主流である肛門から内視鏡を挿入して大腸をくまなく調べることができる「大腸内視鏡検査」は、注腸造影検査では発見しにくいがんも見つけることができます。

注腸造影(ちゅうちょうぞうえい)検査
バリウムと空気を肛門から注入して、レントゲンでの撮影をおこなう検査です。がんのできている位置や大きさ、大腸全体の様子を調べることができます。

大腸内視鏡検査
肛門から内視鏡カメラを入れ、大腸の内部をモニター画面で見ながら確認します。小さな腫瘍であればその場で切除したり、検査のために細胞の採取をしたりすることができます。

腫瘍マーカー
身体のどこかにがんがあると、異常な数値が出ることから腫瘍の有無を確認できる検査です。血液検査で、CEAやCA19-9という血液中の数値を調べます。

超音波検査
超音波を使って、大腸がんと周囲の臓器が接触していないかや、がんが転移していないかを調べます。

CT検査
X線を使うことで、身体の内部を描き出すことができる検査です。 「MRI検査」MRI検査は磁気を使用し、大腸の画像撮影をおこないます。

PET(ペット)検査
微量の放射性物質を含んだブドウ糖を注射し、がんに取り込まれる様子を撮影する検査です。全身に広がったがんの状態を調べることができます。

胃がんの病期(ステージ)

病気(ステージ)とは、がんの進行度合いを示す言葉です。「ステージ」とも呼ばれます。 大腸がんでは、進行に合わせて0期、I期、II期、III期、IV期に分類されています。大腸がんにおいてはがんの大きさにかかわらず、がん細胞が大腸の内側からどれだけ入り込んでいるか、周辺組織への浸潤(広がり)の具合、リンパや他臓器への転移があるのかによって決められます。ステージのクラス分けは以下の通りです。

0期 がん細胞が大腸の粘膜だけに存在する
Ⅰ期 がんが大腸壁の筋層だけにとどまる
Ⅱ期 がんが大腸壁の筋層を超えて浸潤しているが、転移はない
Ⅲ期 がんがリンパ節に転移している
Ⅳ期 腹膜や肝臓、肺などへの転移がある

治療方法

結腸がんも直腸がんも、初期であれば切除が治療の中心になります。ただし、がん細胞が周囲の組織に浸潤している可能性がある場合、直腸がんの手術は難しいものになります。直腸の周囲には排尿・排便・男性機能などをつかさどる神経や筋肉が密集していて、がんを切除するときにそれらを傷つけてしまうかもしれないからです。

大腸がんの治療では、外科療法・化学療法・放射線療法を組み合わせて治療をおこなっていきます。また大腸は抗がん剤や放射線が効きにくいため、薬剤や放射線を使う場合でも手術前にがんを縮小させたり、手術後に細かく散らばったがん細胞を死滅させたりするといった補助的な役割で用いられます。

進行した場合の治療方法

大腸がんは抗がん剤が効きにくいがんであるため、抗がん剤のみで治療することはありません。また放射線治療も正常な大腸組織を損傷するので、基本的にはおこなわれません。

一方、直腸がんの場合には、陽子線・重粒子線治療がメインの治療法となります。手術に比べて通常の放射線治療による消化管出血,腸管穿孔などの副作用も起こりにくいので、これらを組み合わせた治療法が取られることが多いようです。

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