ステージ4で「打つ手なし」と
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胃がん

肺がんに次いで2番目に発症数が多いといわれる、胃がんについてまとめたページです。

胃がんとは

胃がんは日本人に多く見られ、特に40代から60代の男性に多く発生するがんです。

早期では「胸やけ」「胃がムカムカする」という症状を感じます。さらに進行すると、胃の痛みや出血、みぞおちあたりに焼けるような強い痛みが現れ、「食事がのどを通らない」「胃が重い」と訴える患者さんが多くなります。

胃がんとはどのような病気か?

胃がんとは、胃の内側にある粘膜細胞が、なんらかの原因でがん化し増殖を繰り返すことで発生します。一般的に胃がんの検診で発見されるほどの大きさに育つには、何年もかかるといわれています。腫瘍が大きくなるにしたがい、がん細胞は胃の壁のなかに入り込み、大腸やすい臓にも広がります。この広がりかたはがんの特徴的な症状で、浸潤とよばれるものです。

胃がんとなる原因

胃がんの原因は、以前は塩分の摂りすぎや喫煙、過度の飲酒などが疑われていました。しかし、最近では胃の粘膜に生息するピロリ菌が、大きな影響を与えていると考えられています。1994年にWHO(世界保健機関)は、ピロリ菌を発がん物質のひとつであると認定しました。

日本人におけるピロリ菌の感染率は、中高年では高く、若年層では減少傾向にあります。保菌しているすべての人が胃がんとなるわけではありませんが、菌を保有していることが判明した場合には、除菌をすることが推奨されています。定期的な胃がん検診も有効です。

胃がんの初期では自覚症状が少なく、かなりステージが進行しても無症状のこともあります。代表的な症状は、胃痛、不快感、胸やけ、吐き気など。しかし、これらは胃がん特有の症状ではないため、胃炎や胃潰瘍と自己判断をして胃薬で様子を見てしまうケースが後をたちません。食欲がいつまでも出ない、体重が減るといった症状がある場合には進行性の胃がんである可能性も考えられるため、早めの検査が必要です。

検査方法

長らく、胃がんは日本人のがんによる死亡率トップを占めていました。最近では肺がんが死亡率1位に代わり、胃がんの順位は年々低下しています。

その理由としては、水道などの衛生環境がよくなり胃内のピロリ菌が減ったこと、報道などにより「胃がんにピロリ菌が影響している」と知り健康診断や検査を受ける人が増えたためでしょう。

胃がんは、胃の内側の粘膜から発生します。粘膜の内側にとどまっている状態が「早期がん」それより深い筋層などに到達し転移しているがんを「進行がん」と呼びます。これらのがんを見つけるには、X線二重造影検査(レントゲン)内視鏡検査(胃カメラ)が有効です。ただし、レントゲン検査では胃壁に隠れている、初期のスキルス胃がんは見つけることができません。確実に検査をおこなうには、胃カメラでの確認が必要です。

血液検査
胃がんの検査では、「腫瘍マーカー」とよばれるCEAやCA19-9という血液中の数値を調べます。

内視鏡検査
胃カメラをのむことで胃の内部を直接見て、がんが疑われる場所や病変の広がりを調べる検査です。

病理検査・病理診断
内視鏡検査の際に採取した組織を調べる検査です。がん細胞の有無や種類を調べることで、胃がんの確定診断をすることができます。

胃X線検査(バリウム検査)
バリウムを飲み、胃の形や粘膜の状態を画像で確認する検査です。 「CT検査」特別な機械を使って、身体の内部を輪切りにしたような画像を抽出する検査です。胃から他の臓器への転移や、リンパ節への転移、浸潤の状態を調べることができます。

PET検査
放射性物質をわずかに含んだブドウ糖液を注射し、がん細胞がそのブドウ糖を取り込んだ状態を撮影することでがんの位置を把握する検査です。

注腸検査
検査前日に指定された検査食を食べて胃をきれいにしてから、肛門からバリウムと空気を注射してX線レントゲンを撮る検査です。もともとは大腸がんを調べるための検査で、胃のすぐ近くにある大腸にがんが転移していないかを調べます。

胃がんの病期(ステージ)

がんの進行期については、進行の程度を表すステージという単位で表します。また病期にはI期(IA、IB)、II期(IIA、IIB)、III期(IIIA、IIIB、IIIC)、IV期までのローマ数字を使って表します。

胃がんの病期(ステージ)はⅠA、ⅠB、ⅡA、ⅡB、ⅢA、ⅢB、ⅢC、Ⅳまでの全8段階に分けられます。
進行度は領域リンパ節の転移個数や、領域リンパ節以外の転移状況、胃の粘膜のどのくらいの深さまで癌が広がっているかによって診断されます。

胃の壁は、5つの層に分かれており、胃の内側から粘膜層(M:mucosa)、粘膜下層(SM:submucosa)、筋層(MP:tunica muscularis propria)、漿膜下層(SS:subserosa)、漿膜(SE:serosa)と呼ばれます。 がんが壁のどの深さまで進んでいるかを示す言葉が深達度です(図7)。 英語のtumor(腫瘍)に由来し、アルファベットの略語で「T」と表示されます。 深達度はT1~T4bまでの5つに分類され、数字が大きくなるほど、胃がんが進行していることを示します。

出典: 国立がん研究センター がん情報サービス「胃がん 治療」

ⅠA期・IB期

がん組織が胃の粘膜にとどまっていて、リンパ節転移が見られない段階はステージⅠA。がん細胞が胃の粘膜にとどまっていてリンパ節転移が2個までの段階。もしくはリンパ節転移が見られないけれどがん細胞が胃の粘膜に下層まで浸潤している段階はステージⅠBとなります。

ⅠAの場合、治療は胃の粘膜のみであれば内視鏡治療もしくは外科手術が。胃の粘膜下層まで達している場合には外科手術が。また、ⅠBであればすべての段階で外科手術が最初の治療となります。
手術後、病理検査などを行い、補助的に化学療法や対症療法が行われます。

ⅠA期・IB期の胃がんの5年相対生存率は97.3%と高く、早期発見・治療が大切なことがわかります。

出典: 国立がん研究センター がん情報サービス「胃がん 治療」

出典: 『日本胃癌学会編胃癌治療ガイドライン(第4版)』

ⅡA期・ⅡB期

ⅡA期・ⅡB期かどうかは、次の基準でリンパ節転移の数と、胃粘膜のどこまでがん細胞が広がっているかによって決定されます。

【ⅡA期】

  • がん病巣が粘膜下層まで広がっている。リンパ節転移は6個まで。
  • がん病巣が筋層まで浸潤している。リンパ節転移は2個まで。
  • がん病巣が漿膜まで浸潤している、リンパ節転移はなし。

【2B期】

  • がん病巣が粘膜下層まで広がっている。リンパ節転移は15個まで。
  • がん病巣が筋層まで浸潤している。リンパ節転移が6個まで。
  • がん病巣が漿膜まで浸潤している、リンパ節転移が2個まで。
  • がん病巣が漿膜をわずかに超えて腹腔内に広がっている。ただし、明らかな腹膜浸潤はない。

ステージⅡの胃がんは、5年相対生存率が65.7%。きちんとこの段階で治療できれば、がんを克服できる可能性は大きいと言えるでしょう。

出典: 国立がん研究センター がん情報サービス「胃がん 治療」

出典: 『日本胃癌学会編胃癌治療ガイドライン(第4版)』

ⅢA期・ⅢB期・ⅢC期

ステージⅡからさらに進行したステージⅢは、ⅢA期・ⅢB期・ⅢC期のⅢ段階に分かれます。
それぞれの診断基準は次の通り。

【ⅢA期】

  • がん病巣の浸潤は筋層まで。リンパ節転移が7個以上。
  • がん病巣の浸潤は漿膜下組織まで。リンパ節転移が3〜6個。
  • がん病巣の浸潤は漿膜を超えて胃の表面まで出ている。リンパ節転移は1〜2個。

【ⅢB期】

  • がん病巣の浸潤は漿膜下組織まで。リンパ節転移は7個以上。
  • がん病巣の浸潤は漿膜を超えて胃の表面まで出ている。リンパ節転移は3〜6個。
  • がん病巣が胃の表面に出て他の臓器へも広がっている。リンパ節転移はなし〜2個まで。

【ⅢC期】

  • がん病巣の浸潤は漿膜を超えて胃の表面まで出ている。リリンパ節転移は7個以上。
  • がん病巣が胃の表面に出て他の臓器へも広がっている。リンパ節転移は3個以上。

基本的にステージⅢの胃がんの治療はステージⅡの場合と変わりません。ただし、手術が難しい場合には免疫療法や化学療法、抗がん剤治療、放射線治療などが選択される場合もあります。5年生存率は47.2%と半数を割るものの、まだまだ回復の希望がある段階とも言えるでしょう。

出典: 国立がん研究センター がん情報サービス「胃がん 治療」

出典: 『日本胃癌学会編胃癌治療ガイドライン(第4版)』

Ⅳ期

がんがリンパ節で遠隔転移したケース、もしくは肝臓・肺・腹膜などに転移している場合。胃がんはステージⅣに分類されます。

ステージⅣになると外科手術による治療は難しく、必然的に化学療法や放射線治療、免疫療法、緩和療法などが選択されます。また、遠隔転移を伴っているステージⅣの胃がんは、がん病巣を取り除く根治治療は難しいとされています。
標準治療以外にも、ステージⅣ胃がんの場合、臨床試験で新しい抗がん剤を試すこともできます。

また、胃がんにより食事がきちんと食べられないなどの症状がみられる場合には、根治目的ではなく食事をできるようにするために、胃の切除やバイパス手術などが検討されます。

ステージⅣの5年相対生存率は7.3%ととても低くなっています。

治療方法

基本的には、外科手術でがんを切除することが根本的な治療法です。

現在では胃がん全体の94%に及ぶ症例で、がんを切除しています。この手術は難しいものではなく、直接の死亡率はわずか1%ほど。消化器系のがんは、一般的に抗がん剤が効きにくいと言われていますので、手術ができるのであれば早い段階で切除するのが望ましいでしょう。

進行した場合の治療方法

進行している胃がんが見つかった場合、抗がん剤を組み合わせる併用療法をおこないます。放射線治療は正常な大腸や小腸を損傷しやすいため、通常はほとんどおこなわれません。

ステージ4の胃がんである場合には、身体の他の部位にがんが転移しているため、手術によって根治を目指すのは難しいと考えられます。そのため、抗がん剤が主な治療法です。抗がん剤治療はエビデンスの多いグレードA の標準治療をおこないますが、臨床試験などに参加して新しい治療を試すという選択肢もあります。

外科治療以外の治療方法

外科治療以外では化学療法や、緩和手術、対症療法を行うことになります。近年は切除ができないような胃がんに対しても高い腫瘍縮小効果を実現できるようになったこともあり、化学療法の効果も期待できます。ただし、化学療法のみで完全治癒を目指すことはできません。

そのため、切除ができないがんの治療で化学療法を行う場合、主に生存期間の延長を目的として行われます。

化学療法についてはすべての場合に対象になるわけではなく、全身状態が比較的良好であるといったことなども条件に挙げられます。他にも主要臓器機能が保たれているなどの適応条件があるため、このあたりは医師に確認してみましょう。

治療に関しては個人差が大きいものもたくさんあるので、不安なことやわからないことがあった場合は決できるまで医師に質問をすることが大切です。

化学療法

化学療法に関しては、施術と組み合わせる形で行う補助化学療法と呼ばれるものと、手術が難しい場合に行われるものがあります。主にフルオロピリミジン系薬剤、プラチナ系薬剤、タキサン系薬剤、塩酸イリノテカンといった抗癌剤を単独で、またはその時の状態などに合わせて必要なものを組み合わせて取り入れることになるでしょう。

必要に応じて分子標的薬のトラスツズマブと呼ばれるものを併用した化学療法を行います。

抗がん剤を使う場合、正常な細胞にも影響を及ぼすこともあるため、医師の説明をよく確認しておきましょう。特に新陳代謝が盛んな細胞は影響を受けやすい傾向にあります。副作用がひどい場合は治療薬の変更、休止、中断などについても検討していかなければなりません。

また、ステージ4と診断された場合には、遠隔転移をともなっている状態になるのですが、症状によっては遠隔転移があったとしても減量手術と呼ばれる胃がんだけを切除する手術が行われることもあります。

他にも、がんからの出血、または狭窄によって食事をしっかりとることが難しい場合、病変がある胃を切除することもあるのです。他は、バイパス手術を行い食物の通り道をつくる治療などもあります。

化学療法ではまず初めに一次化学療法が行われます。続いて二次化学療法についてですが、こちらは全身状態が良好な症例に限って適応が推奨されるものです。実際に化学療法が行われる際には、臨床診断・病理組織診断が確認されている、主要臓器機能が保たれているなどいくつかの目安が定められています。

参考:胃がん:国立がん研究センターがん情報サービス[PDF]
https://ganjoho.jp/data/public/qa_links/brochure/odjrh3000000uj16-att/101.pdf

参考:日本胃癌学会編胃癌治療ガイドライン:Ⅱ章治療法 化学療法
http://www.jgca.jp/guideline/fourth/category2-d.html#H1_D

緩和ケア

緩和ケアとは、治療が難しい状態の患者に対し、痛みや、精神的な不安などに対処するためのケアのことです。特に、がんの状態が進行しているステージ4の胃がんの治療を行っていく上で非常に重要な役割を持っていると言えるでしょう。

参考:日本胃癌学会編胃癌治療ガイドライン:Ⅱ章治療法 緩和ケア
http://www.jgca.jp/guideline/fourth/category2-f.html#H1_F

外科手術後の治療法

外科手術を行った時にどのような治療を行うのか?というと、主に病理検査・病理診断によって検討を行い、経過観察か補助化学療法、または化学療法と対症療法を組み合わせたものを取り入れていくことになります。

補助化学療法の対象となるのは主にステージ2~3であり、内服による治療を行うのが一般的です。

すぐに治療が必要ないと思われる経過観察については、退院後に定期的に通院を行います。これは、体調を確認したり、再発が疑われるような症状があった場合にいち早く気づくためです。

人によって通うべき間隔が異なるので、このあたりも医師に良く確認しておくと安心できるでしょう。

また、手術によって胃を全摘出した場合、胃液に含まれる成分がなくなる形になります。そのため、小腸でビタミンB12を吸収することができなくなるのです。このような状態になった場合、内服薬で対応できないこともあり、病院に通ってビタミンB12の注射を受けなければなりません。

参考:胃がん:国立がん研究センターがん情報サービス[PDF]
https://ganjoho.jp/data/public/qa_links/brochure/odjrh3000000uj16-att/101.pdf

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