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抗がん剤療法

薬剤を用いでがんの進行を防ぐ、抗がん剤療法について解説します。

代表的な癌治療方法である抗がん剤治療

手術療法や放射線療法とあわせ、抗がん剤療法はがんにおける三大治療のひとつであるといわれています。

医師が抗がん剤治療をおこなうには、医師免許以外に次の資格が必要となります。ひとつめは外科医が取得できる「がん治療認定医」です。この資格は、日本がん治療学会が中心になってつくった、日本がん治療認定医機構が管理しています。

もうひとつは、日本臨床腫瘍学会が認定している「がん薬物療法専門医」です。この資格は腫瘍内科医を目指す内科医が取得できます。実は、外科医として手術を主におこなうがん治療認定医の数に比べ、本来の意味で抗がん剤のエキスパートであるはずの腫瘍内科医、すなわちがん薬物療法専門医は圧倒的に数が不足しているのです。

地域医療を支えているクリニックや診療所を開いている内科医の多くは、抗がん剤についての知識があまり豊富ではありません。そのため、抗がん剤の点滴投与や処方をあまりしない傾向があるようです。

副作用について

抗がん剤とは、いったいどのような薬なのでしょうか。この薬は点滴、注射、または飲み薬として処方され、体内に入ると血液に乗って全身を巡りがん細胞を攻撃する薬です。

手術や放射線と異なり局所的な治療ではなく、全身にその効果が及びます。がんが転移している可能性があることを考えると、いいことが多いように感じますが、全身に影響が出るぶんそれだけ正常な組織を傷つける可能性も増えるのです。その結果、副作用がおこります。

抗がん剤の副作用として、脱毛する可能性があることをご存じの方は多いのではないでしょうか。これは毛根細胞が傷つくことが原因でおきる症状です。ほかにも造血細胞が傷つくことで貧血になりやすくなったり、白血球が減り抵抗力が落ちることで感染症にかかりやすくなったりします。吐き気や嘔吐も、抗がん剤の副作用として代表的な症状です。

しかし、最近では副作用を抑える薬が登場し、抗がん剤の治療成績は大きく向上しています。以前は副作用が強く、体力の低下により治療の継続を諦めざるをえなかったケースも、今では副作用を抑えることで治療を続けることができるようになったからです。

唯一、今でも解消できない問題があります。それは、脱毛です。抗がん剤を開始すると、かなりの確率で毛根細胞がダメージを受けて、髪が抜けてしまいます。しかし、社会的にがん治療への知識が増えてきたことや、専用のウイッグが販売されるようになったことから、世間的な理解が得られるようになってきています。脱毛を期間限定のものと考え、ウイッグなどを数種類ほど揃えて、楽しみながら乗り切る患者さんが増えてきました。

身体に負担のかかりにくい
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