癌の告知とともに、ステージがすでに4の末期であると診断されたら、患者さんやその家族は混乱し強いショックを受けることがほとんどです。希望を捨てずに治療を続けていくために、情報を4つのページに分けまとめました。
がんを告知され動揺している本人に対して、家族には何ができるのでしょうか?いつも一緒にいる、家族でなければできないことが沢山あります。悲しみを分かち合うこともまた、他の人ではできません。家族だからこそできる、サポートの方法をまとめました。
よい治療を受けるためには、がんの状態を理解することから始まります。どこにがん腫瘍があるのか、大きさや進行度はどのくらいなのか。その情報と、希望するライフスタイルをかけ合わせて治療法を決めていきましょう。
がん治療の指針に関して、「グレード」という言葉は聞いたことがあるでしょうか。これは、治療のエビデンス(治療実績)が集まっているかを表す格付けです。現在はまだ実績の少ないグレードDのがん治療について、今後の可能性をまとめました。
がんとは、転移する病気です。「転移するからこそ怖いのであって、転移しなければ寛解できる怖くない病気だ」と表現する医師もいるほどです。それぞれのがんの転移先は決まっているので、こまめに検査をすることが健康管理には重要になってきます。5大がん(肺がん、乳がん、胃がん、肝臓がん、大腸がん)の主な転移先についても、詳しく解説しています。
「多くの人がおこなう治療法は、もうできない」ステージ4のがんだからといって、あきらめる必要はありません。
まだ試すことができる治療はあるはずですし、ステージ4から寛解していく人も存在しています。回復していく人に共通しているのは、「生きていく」というポジティブな気持ちです。
がんと共存してもいいのです。今では、日ごとに新しい治療法も生まれています。辛い日も、できるだけ前向きな気持ちを忘れないでください。
末期がん、ステージ4と診断されてもチャレンジできる新しい治療法をご紹介しましょう。
まだまだ保険適用でなかったり、受けられる病院が限られていたり、治療を受けるのも難しいことがあるかもしれませんが、がん治療は日々進化しています。新たな治療法は、大きな希望となる可能性を持っています。
がん治療の方法としてあげられることの多い外科手術・化学療法・放射線療法の3つのうち、陽子線治療や重粒子線治療のような粒子線治療は放射線療法に分類されます。いずれも保険適用が効かない自由診療となる治療法ですが、先進医療として認定されています。そのため、保険診療との混合診療が受けられます。
陽子線治療・重粒子線治療の大きな特徴は、従来の放射線治療と比べて副作用や身体にかかる負担が少ない点が挙げられます。また、これまでのところ治療効果も高く、難治性のガンに対しても、治療法として有効性が期待されています。
粒子線治療の大きな特徴は、確実に腫瘍を標的とした治療ができるため、副作用が少ないという点です。
粒子線はある一定の深さに到達したときに、一番大きなエネルギーを放射して停止させられるという物理的特性を持っています。そのため、がん病巣の深さに合わせて照射を設定することで、腫瘍部分のみをピンポイントで放射線により破壊することができるのです。
陽子線や重粒子線治療と同じように、体外から照射してがんを撃退する中性子線療法は、脳腫瘍や皮膚がんといった、表在性のがんに適応する治療法として、臨床試験が行われています。
これまでのX線を使った放射線治療では治療効果が得られなかったがんのタイプにも有効な治療法である一方で、正常組織に対する影響も大きく、治療には十分な注意が必要とされています。
また、あらかじめ腫瘍細胞に薬剤を取り込ませ、中性子線を照射することで治療効果を高めるホウ素中性子捕獲療法に関しても、現在研究が進められています。
樹状細胞ワクチン療法のような免疫療法は、現在世界中の研究者が盛んに研究を進めている治療方法です。標準治療が使えなくなったときに自由診療で行われる免疫療法を検討される方もいます。
免疫療法とは、体の中に発生したがん細胞を、体の免疫機能を高めることによって排除させていく治療方法です。
現在、白血球中にあるT細胞と呼ばれる細胞が、サイトカインという物質を作りだし、異物に対して抗体を作るように他の細胞に指示を出したり、細胞から異物を排除しやすくしたりするなど重要な役割を果たしていることがわかっています。
広い意味で言えば、がん治療における免疫療法は、このT細胞の働きを高めることで免疫パワーを高め、がんを撃退する治療方法なのです。
一口に免疫療法と言っても、アプローチ方法はいろいろ。例えば、免疫チェックポイント阻害剤を使った免疫療法は、体内にあるT細胞の働きなど“免疫機能にブレーキがかからないよう作用”する薬を使い、がんを撃退させます。
また、サイトカイン療法や、免疫賦活剤を使った免疫療法は、“体内の免疫機能を強める”ことでがんを撃退する治療法です。
現在、研究が進められている免疫療法も様々で、例えばがんペプチドワクチンや樹状細胞ワクチンを使ったがんワクチン療法は、体内の免疫を司るT細胞の働きを高める治療法です。他にも、CAR-T療法といって、体外から取り出したT細胞に抗原を認識する遺伝子を埋め込み、体に戻す治療法などがあります。
当サイトでは、保険診療で受ける「抗がん剤治療」と、自由診療で受ける「トモセラピー」や「樹状細胞ワクチン療法」でステージ4のがんを治療する方法について紹介しています。がんの進行度により、医師と相談して検討しましょう。
痛み・副作用の少ない放射線療法
放射線治療のトモセラピーに特化したクリニックで、重粒子線、陽子線などの先進医療での治療を断られた方にも、ステージ4で「手立てがない」と言われた方にも、身体に優しいがん治療をお探しの方にも、痛み・副作用の少ない治療を行います。薬剤との併用により、より積極的な治療を行うことも可能です。
所在地 | 東京都渋谷区元代々木町33-12 |
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電話番号 | 03-6407-9407 |
患者の細胞からワクチンを作製
免疫細胞を研究している院長のもと、免疫の司令塔である樹状細胞を使ってがん免疫療法を行っているクリニックです。患者様専用のワクチンを作るイメージで、治療の手立てがないと言われた患者様へも提供可能な治療法です。しっかりと寄り添って治療を進めていく姿勢も、治療を選択する要因になっているようです。
所在地 | 東京都千代田区外神田4-14-1 秋葉原UDXビル北ウィング6F |
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電話番号 | 03-6263-8163 |
新しいがん治療薬の導入に積極的
抗がん剤による薬物療法が進む中、「先端医療開発科」が創設され、新しいがん治療薬での治療をいち早く受けられるよう、早期臨床開発を推進している病院です。幅広い知識と経験を持つ専任医師とスタッフが、それぞれの患者様に合った臨床試験を提案し、これまでの薬では治らなかったがんの治療に取り組んでいます。
所在地 | 東京都江東区有明3-8-31 |
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電話番号 | 03-3520-0111(大代表) |
【選定基準】
「末期がん クリニック」でGoogle検索してヒットした医療機関上位35院中、治療実績と画像付き症例を公式HPに掲載しており、以下の各治療法におけるGoogleの口コミ評価がそれぞれ最も良い3院を抽出しています(2023年5月15日調査時点)。
①放射線療法「トモセラピー」の治療実績と症例・・・クリニックC4
②免疫療法「樹状細胞ワクチン投与」の治療実績と症例・・・銀座鳳凰クリニック
③外来化学療法「抗がん剤治療」の治療実績と症例・・・がん研有明病院