ステージ4と告知されたら知っておきたい最新がん治療と医療機関のはなし
ここは、家族が末期がんと診断された場合にどうすべきかを考えていくページです。
がんと診断された患者さんを支えるために、その家族ができることは数多くあります。
まずは、がんである患者さん本人はとても苦悩しています。急にがんであることが判明したのであれば尚更、今後のことなどを悩んでいるはずです。できるだけ、本人が望まない限りは孤独を感じさせないようにしてあげてください。
がんであることを知ったショックを、受け止める場所を作ること。これは、家族にしかできないことでしょう。
実際に、がんであることを告知されるとその重さに耐え切れず、うつを発症してしまう患者さんが多くいます。
「後から思い出すと、告知された後の記憶がしばらくない」と言われる患者さんがとても多いのです。一時的にショックを受けるのは当たり前のことですが、しばらく見守っていても、ふさぎ込んだ状態が改善されないようであれば、がんを診察している主治医に相談して腫瘍精神科医や精神科医を紹介してもらいましょう。
患者さんが受けるショックをできる限り小さくするためには、告知や治療方針の説明を家族全員で受けるようにしたり、どのようなライフスタイルを送りながら治療を続けていくか和やかに話し合ったりする場を持つことがおすすめです。
家族は、患者さんの気持ちに無条件で共鳴し、ときには一緒に泣いてあげられる存在です。共に治療を受けていくのだという姿勢が、がんと闘うために気持ちを切り替えるきっかけになります。
また、判明したがんのステージが進んでいる場合、特にステージ3や4に進行している場合には、「がんと付き合い、一緒に生きていく」という気持ちに切り替えることができると一番いいのではないでしょうか。ステージ4の状態でも10年以上元気に、がんと一緒に生きている人もたくさんいます。
このがんと共に長く元気でいる人たちは、気持ちをポジティブに持ち、前向きに治療を続けている人に多いようです。患者さんがそのような心持ちでいられるように、ご家族が支えてあげることが大切です。
「父に食道がんが見つかり、肺に転移してしまいステージ4で告知を受けました。余命は後1年ほどと言われてしまい、先に家族に伝えられたので本人に伝えようかどうか悩んだのですが、検査を受ける前にもしも重い病気だったらしっかり教えて欲しいと言われてたので伝えることに。
父はかなりショックを受けたようでしばらくはまともに話ができない状態でした。それから治療を開始し、しばらく過ぎたのですが、徐々に父がイライラすることも増え、医師や看護師に八つ当たりすることも…。
病院側ではかなり親身になって治療を行ってくれているので申しわけない気持ちになることもあったのですが、毎日不安で眠れていないという話を聞き、家族がもっと寄り添ってサポートしていかなければだめなのだと実感させられました。
そういった話を聞いてからは家族や親族が交代で病院を訪れ、できるだけ楽しい話をして過ごすように心がけています。父も元気を少しずつ取り戻しつつあり、笑って話をする機会も増えてきました。」
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また、本サイトで掲載している治療法については、自由診療のため保険適用外となり全額自己負担となります。治療を受けるクリニックや症状、治療法によって、治療回数・期間、費用が変動しますので、詳しくは直接クリニックへお問い合わせください。また、治療における副作用やリスクなども治療方法によって異なります。不安な点・不明点については、各病院・クリニックの医師に直接確認・相談したうえで治療を検討することをおすすめします。
◆トモセラピー治療の費用と期間について
トモセラピーとは、がん細胞が集まる病巣を包み込むように放射線を照射できる放射線治療システムです。
トモセラピー治療の費用は保険診療と自由診療の場合で大きくことなります。保険適用の場合は1回の照射につき自己負担額は約1万1000円、保険が適用されない自由診療の場合は約3万3000円と言われています。
病状やクリニックによって費用や期間は変動するため、検討している病院・クリニックがあれば直接お問合わせください。
◆トモセラピー治療のリスクについて
照射する部位によっては、頭痛や下痢などの副作用が生じるケースがあります。不安な方は各病院・クリニックへ相談しましょう。