ステージ4で「打つ手なし」と言われたとき読んでほしい癌治療サイト

ステージ4で「打つ手なし」
言われたとき読んでほしい癌治療サイト

「これ以上、手立てがありません」
末期がんとわかった段階で、担当医から治療ができないと言われてしまう場合があります。でも、そこであきらめないでください。その状態から一緒にがんに立ち向かってくれる、「がん治療をあきらめない」医師を探しましょう。

ありふれた言葉に聞こえるかもしれませんが、がん治療はあきらめないことが全てです。患者さんご本人、ご家族、担当医・看護師が一丸となって余命宣告を覆し、長期にわたり平穏な生活を送っている方々もいます。強い気持ちで、次にできる治療法を探っていきましょう。

がんの治療法を知る

がん治療にはいくつかの方法があります。進行度によって異なる様々なアプローチと主な治療法を解説します。

手術療法

手術療法

局所療法の一つで、ステージ1~3のがん治療においては、血液のがんを除き、まず選択すべき治療法といわれています。

抗がん剤治療

抗がん剤治療

抗がん剤は、体内に入ると血液に乗って全身を巡りがん細胞を攻撃する薬です。通常の細胞も傷つけてしまい、副作用が発生します。

放射線療法

放射線療法

放射線療法はがん細胞に放射線を当てることで、直接切り取る作業をせず、がん細胞内のDNAにダメージを与えることができます。

免疫療法

免疫療法

免疫療法とは人が本来持っている免疫力を回復させ、「がん」に立ち向かおうとする方法です。まだ発達中の治療法でもあります。

マクロファージ
活性化療法

マクロファージ活性化療法

ダマクロファージとは、白血球の一種で異物を取り除く働きがあります。免疫機能の向上も期待できます。

がんワクチン

がんワクチン

正常な細胞を傷つけずに、がん細胞だけを狙うものとして、新たな可能性が期待されている治療です。

がんステージ4の治療ができる
医療機関 3院

当サイトでは、保険診療で受ける「抗がん剤治療」と、自由診療で受ける「トモセラピー」や「樹状細胞ワクチン療法」でステージ4のがんを治療する方法について紹介しています。がんの進行度により、医師と相談して検討しましょう。

自由診療|放射線療法
トモセラピー
再発・多発転移がんを治療

クリニックC4

クリニックC4<トモセラピー>

画像引用元:クリニックC4公式HP
(https://cccc-sc.jp/)

痛み・副作用の少ない放射線療法
放射線治療のトモセラピーに特化したクリニックで、重粒子線、陽子線などの先進医療での治療を断られた方にも、ステージ4で「手立てがない」と言われた方にも、身体に優しいがん治療をお探しの方にも、痛み・副作用の少ない治療を行います。薬剤との併用により、より積極的な治療を行うことも可能です。

  • 症例のある対象疾患
前立腺がん 頭頸部がん 肺がん 乳がん 胃がん 小腸がん 肝胆膵がん 大腸がん 直腸がん 泌尿器がん 卵巣がん 子宮がん 肝臓がん 膀胱がん 膵臓がん 膵体部がんなど
所在地 東京都渋谷区元代々木町33-12
電話番号 03-6407-9407
自由診療|免疫療法
樹状細胞
ワクチン療法
体の免疫力に働きかけて治療

銀座鳳凰クリニック

銀座鳳凰クリニック<樹状細胞ワクチン療法>

画像引用元:銀座鳳凰クリニック公式HP
(https://www.ginzaphoenix.com/)

患者の細胞からワクチンを作製
免疫細胞を研究している院長のもと、免疫の司令塔である樹状細胞を使ってがん免疫療法を行っているクリニックです。患者様専用のワクチンを作るイメージで、治療の手立てがないと言われた患者様へも提供可能な治療法です。しっかりと寄り添って治療を進めていく姿勢も、治療を選択する要因になっているようです。

  • 症例のある対象疾患
前立腺がん 頭頸部がん 肺がん 乳がん 胃がん 小腸がん 肝胆膵がん 大腸がん 直腸がん 泌尿器がん 卵巣がん 子宮がん 肝臓がん 膀胱がん 膵臓がん 膵体部がんなど
所在地 東京都千代田区外神田4-14-1
秋葉原UDXビル北ウィング6F
電話番号 03-6263-8163
保険診療|外来化学療法
抗がん剤治療
再発や転移を抑制

がん研有明病院

がん研有明病院

画像引用元:がん研有明病院公式HP
(https://www.jfcr.or.jp/hospital/)

新しいがん治療薬の導入に積極的
抗がん剤による薬物療法が進む中、「先端医療開発科」が創設され、新しいがん治療薬での治療をいち早く受けられるよう、早期臨床開発を推進している病院です。幅広い知識と経験を持つ専任医師とスタッフが、それぞれの患者様に合った臨床試験を提案し、これまでの薬では治らなかったがんの治療に取り組んでいます。

  • 症例のある対象疾患
前立腺がん 頭頸部がん 肺がん 乳がん 胃がん 小腸がん 肝胆膵がん 大腸がん 直腸がん 泌尿器がん 卵巣がん 子宮がん 肝臓がん 膀胱がん 膵臓がん 膵体部がんなど
所在地 東京都江東区有明3-8-31
電話番号 03-3520-0111(大代表)

【選定基準】
「末期がん クリニック」でGoogle検索してヒットした医療機関上位35院中、治療実績と画像付き症例を公式HPに掲載しており、以下の各治療法におけるGoogleの口コミ評価がそれぞれ最も良い3院を抽出しています(2023年5月15日調査時点)。
①放射線療法「トモセラピー」の治療実績と症例・・・クリニックC4
②免疫療法「樹状細胞ワクチン投与」の治療実績と症例・・・銀座鳳凰クリニック
③外来化学療法「抗がん剤治療」の治療実績と症例・・・がん研有明病院

先端がん治療「トモセラピー」とは?

先端がん治療「トモセラピー」とは?

“説明と選択の医療 人事を尽くすがん医療”をモットーとするクリニックC4では、「もう手だてがない」と他院で宣告されたステージ4のがん患者様に対し、自由診療のトモセラピー治療を行っています。

特集ページでは、治療症例をはじめ、トモセラピーの特性を生かした転移がんや多発がんへの治療方法についても紹介しています。

がんステージ4に関するトピック

放射線治療の種類について知る

放射線にはX線治療、粒子線治療(自由診療)、小線源療法などがあります。
種類ごとにどのような特徴があるのかリサーチしました。

放射線治療の流れを知る

放射線治療は、医師の判断による決められた回数をしっかり受けることが重要です。
放射線治療を受ける際の、一般的なスケジュールをチェックしておきましょう。

放射線治療のメリット・デメリット

放射線治療は、他の治療方法と比較すると副作用が少ないとされています。
ここでは、「放射線は怖い」と思われている方のために、治療に関するメリット・デメリットを紹介しています。

「末期がんの治療を行う」
医師がいる医療機関リスト

ここでは、ステージ4、多発性転移がんの治療を行う関東圏の医療機関を紹介しています。遠方にお住まいの方は、治療内容と合わせて通院についても一度相談してみることをおすすめします。(2015年11月~2023年5月15日調査時点)

江戸川病院

江戸川病院

引用元:江戸川病院公式HP
(https://www.edogawa.or.jp/ご来院の患者様へ)

前立腺がんに対し、特に診療実績を持つ東京都前立腺がん診療連携協力病院。22時まで放射線治療を受けることができます。

所在地 東京都江戸川区東小岩2-24-18
電話番号 03-3673-1221

がん研有明病院

がん研有明病院

引用元:がん研有明病院公式HP
(https://www.jfcr.or.jp/hospital/)

治験や臨床研究への参加、先進医療が受けやすい環境が整っています。情報発信やサポートも充実しています。

所在地 東京都江東区有明3-8-31
電話番号 03-3520-0111(大代表)

銀座鳳凰クリニック

銀座鳳凰クリニック

引用元:銀座鳳凰クリニック公式HP
(https://www.ginzaphoenix.com/)

患者自身の血液から採取した細胞を利用する「WT1樹状細胞ワクチン療法」を実施するクリニックです。

所在地 東京都千代田区外神田4-14-1秋葉原UDXビル北ウィング6F
電話番号 03-6263-8163

クリニックC4

江戸川病院

引用元:クリニックC4公式HP
(https://cccc-sc.jp/aboutus/facility.html)

外科手術ができないほど進行したがんも治療することができる、「トモセラピー」による放射線治療が受けられるクリニックです。

所在地 東京都渋谷区元代々木町33-12
電話番号 03-6407-9407

国立がん研究センター
東病院

国立がん研究センター東病院

引用元:国立がん研究センター東病院公式HP
(https://www.ncc.go.jp/jp/ncce/clinic/orthopedic_surgery/index.html)

抗がん剤の開発も実施している、国内でも歴史のあるがん専門病院。珍しいがんなどの症例が集まりやすい国立病院です。

所在地 千葉県柏市柏の葉6-5-1
電話番号 04-7134-6932
(がん相談支援センター)

島村トータル・ケア・クリニック

島村トータル・ケア・クリニック

引用元:島村トータル・ケア・クリニック公式HP
(https://stcc.clinic/)

がん特有の疼痛や緩和ケアを、在宅でも受診可能。ステージが進んだがんと闘うための、特別な栄養ケアプログラムもあります。

所在地 千葉県松戸市松戸新田21-2
電話番号 047-308-5546

東京MITクリニック

東京MITクリニック

引用元:東京MITクリニック公式HP
(https://tokyomit.jp/access/)

東京駅近くにあるAPT分子免疫療法を受けることのできるクリニック。自分の免疫を使うので、副作用が少ないことが特徴です。

所在地 東京都中央区日本橋3-8-14 日本橋ビル 1F
電話番号 0120-556-135

東京都立駒込病院

東京都立駒込病院

引用元:東京都立駒込病院公式HP
(https://www.tmhp.jp/kikou/index/hospital/information/komagome.html)

がん診療連携拠点病院として高度な医療を提供。若年発症AYA世代のがんにも積極的に取り組み、高精度放射線治療や低侵襲手術が特徴的。

所在地 東京都文京区本駒込3-18-22
電話番号 03-3823-2101(代表)

ビオセラクリニック

ビオセラクリニック

引用元:ビオセラクリニック公式HP
(https://www.bio-c.jp/)

免疫細胞療法、局所温熱療法、全身温熱療法、心理療法を柱に、身体の免疫力を上げ、Q.O.Lを保つことに主眼を置くクリニックです。

所在地 東京都新宿区新宿5-6-12 MF新宿ビル
電話番号 03-5919-1762

末期がん(ステージ4)の治療について

がんにおいてステージ4と診断されたとき、それは全身にがんが広がっていることを意味します。しかし、転移したそれぞれの場所を治療していくことは可能です。臓器ごとに違うがんの特徴を知り、あきらめずに治療をすることが、あなたやご家族、大切な人の未来を変えることにつながります。

肺がん

手術をおこなえるのは早期で見つかった、肺がん全体の3割ほど*。多くのケースでは、放射線での治療がメインとなります。

胃がん

ピロリ菌が原因となって発生するがんであることが知られています。大きな症状が出にくく、発見が遅れやすいがんのひとつです。

大腸がん

早く見つければ消滅させることのできるがんです。しかし、進行してしまった場合は転移しやすく治療もやっかいになります。

肝臓がん

肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、病気が進行するまでほとんど症状が出ません。肝炎をわずらっている人は、特に注意が必要です。

食道がん

50代以降の男性に多く、早い段階から転移しやすいがんです。放射線と抗がん剤を合わせた、混合治療が行われることもあります。

乳がん

早く見つけることができれば、命の危険は少ないがんです。主に大きさが3cm未満のがんで手術をすることができます。

前立腺がん

明仁上皇の前立腺がん発見により、格段に検査を受ける男性が増えました。ゆっくりと進行する特徴を持ったがんです。

子宮がん

早く見つけられれば子宮を残すことも可能なので定期検診による早期発見が大切です。定期健診で見つけやすいものと、そうでないものがあります。

膵臓がん

膵臓がんは早期から転移しやすく、手術でも完全切除が難しいがんです。膵臓は胃の後ろの体の奥にあり、早期発見が難しいとされています。

【ご注意】「あきらめない癌ステージ4治療ガイド」で掲載されている情報は、あくまで一般情報です。治療に関しての判断は、担当医などの医療者と相談のうえ行ってください。

*肺がん:参照元:愛知県がんセンター公式HP(https://cancer-c.pref.aichi.jp/site/folder6/2352.html)

癌のステージ4ってどういう状態?

癌と戦うためには、体が今どのような状態にあるのか?について正しく理解しておくことが重要です。ステージ4と診断された場合、体の中では何が起きているのでしょうか。

癌にはステージがあります。ステージとは病期とも呼ばれ、どれくらい体の中で癌が進行しているのか?を示す基準のこと。ステージ0、または1から始まります。 治療法を検討する中では、そのステージの中で患者さんに適した方法を実践することになるのです。

同じステージでも合併症や年齢、体調などの関係によっても適した治療法は異なります。

ステージはどのようにして判定されるのか?というと、主に癌の広がりや大きさ、リンパ節への転移があるか、他の臓器への転移があるかといった診断の後にステージが決定されます。

それぞれのステージの特徴

ステージ0はまだ癌が上皮と呼ばれる部分に止まっており、リンパ節に転移していない状態のことを指します。

ステージ1は広がった腫瘍が筋肉の層までに止められており、リンパ節に転移していない状態のこと。

ステージ2は筋肉の層を越えて広がってはいるもののリンパ節へ転移していない状態、またはリンパ節への転移が小さくあるものの腫瘍が広がっていない状態のことを指します。

ステージ3は腫瘍が筋肉の層を越えているだけでなく、リンパ節への転移も見られる状態のことです。

それではステージ4とはどういった状態なのかというと、ステージの最終段階で、臓器の壁を越えて周りの血管や他の臓器にも転移している状態です。どの癌にかかったのかによって細かいステージ分類は異なるのですが、一般的にはこのような分類となります。

治療の難しさ

ご紹介した通り、ステージ4とは非常に深刻な状態にあるといえるでしょう。複数の部位に癌が存在している状態のことでもあるため、問題となっている箇所を1つだけ切除したとしても大きな状態の改善は見込めません。

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何度も手術を繰り返す結果になるため、基本的にはステージ4で手術を行うことはないのです。

しかし、ステージ4と診断された場合には100%手術ができないわけではありません。転移した先が手術しやすい部位だったり、取り除けることが確認された場合には手術を行うこともあります。

また、ステージ4だったとしても治療法が残っていないわけではありません。

基本的には手術ではなく抗がん剤を用いた治療を行うことになります。抗がん剤を使うことにより全身に薬を届け、転移した先々の腫瘍に働きかけることができるのです。

抗がん剤治療がうまくいき腫瘍が小さくなった場合、そのタイミングを見計らって手術を検討することも可能です。ステージ4と診断されても選択できる治療法は様々あるので、担当医師と相談しながら、どのような治療法を取り入れていくのかよく検討してみましょう。

例えばこちらではステージ4の大腸癌に関する治療について書かれています。

ステージⅣの大腸癌の場合は、癌の部分を取り除くだけでは、他の臓器に転移した癌がまだ残っている状態なので、すべての癌が取り切れたことにはなりません。一般に大腸癌では、肝臓や肺に転移した癌も、それらが手術で切除することが可能であれば、積極的に手術を行います。何回かに分けて手術を行うこともしばしばあります。癌を手術ですべて取り切ることができれば、約40%の人で好転が期待できます。ただし、転移のある場所・数や、その時点での身体の症状などに応じて、手術以外の治療法(化学療法や放射線療法など)がすすめられる場合もあります。

参照元:【PDF】『もっと知ってほしい大腸癌のこと』 杉原健一http://www.cancernet.jp/upload/w_daicyou160530.pdf

確かに、治療が難しい段階に入っているのは間違いありません。しかし、もしも現在の病院で治療法がないと判断された場合にもセカンドオピニオンなどで別の選択肢を与えてくれる病院や医師が見つかるかもしれないので、希望を捨てないようにしましょう。

ステージ4といってもすべての人が同じ状態ではなく、人によって選択できる治療法や用意されている選択肢は異なります。

ステージ4の中でも末期まで状態が悪化していたり、体力的に化学療法も難しい状態になると、緩和ケアが優先されることもあるでしょう。できる限り、この段階になる前に選択可能な治療法についても医師とよく話し合って検討してみてください。

がんの基礎知識
~がんのステージ分類と特徴について~

がんにはステージがあり、どのステージに該当するのかによって特徴が異なります。また、がんの種類によっても変わってくるのですが、ここではがんとそのステージの特徴についてご紹介しましょう。

なんとなくステージというと、がんが大きいものほど悪いイメージがあるかもしれませんが、大きさだけがステージの基準になるわけではありません。

がんのステージはどのようにして分類されるのか?というと、これはどの程度がんが広がっているか、転移しているかによって決まります。具体的にいくつかご紹介するので参考にしてみてください。

大腸がん

大腸がんの場合はステージ0~ステージ4といった分類になります。

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  • ステージ0…がんがまだ大腸の粘膜にとどまっている
  • ステージ1…がんが大腸壁の筋層にとどまっている
  • ステージ2…大腸壁の筋層を超えたものの、リンパ節には転移していない
  • ステージ3…がんがリンパ節に転移した状態
  • ステージ4…腹膜や肝臓、肺などの臓器にがんの転移が認められる

大腸がんの場合、内側から粘膜、粘膜筋版、粘膜下層、固有筋層、漿膜(しょうまく)下層、漿膜となっています。できるだけ粘膜にがんがとどまっている状態のうちに治療を開始できるのが理想です。

治療についてはステージ0~ステージ1初期の段階で発見できた場合は内視鏡治療となります。その後は経過観察を行うことになるのですが、場合によっては開腹手術や腹腔鏡手術も必要です。

ステージ1~ステージ3でがんが発見された場合、開腹手術か腹腔鏡手術を行います。その後は必要に応じて経過観察や抗がん剤治療、放射線治療などを行うことになるでしょう。

ステージ4で発見された場合は開腹手術や腹腔鏡手術ができる場合は行い、難しい場合は抗がん剤治療や光線治療、これらもできない場合は対症療法となります。

舌がん

舌がんの場合、ステージ1~ステージ3のほかにステージ4はA・B・Cに分類されます。

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  • ステージ1…がんの大きさが2cm以下で頸部リンパ節へは転移していない
  • ステージ2…がんの大きさが2cmを超えるが4cm以下で頸部リンパ節へは転移していない
  • ステージ3…がんの大きさが4cmを超え、同側に1つの3cm以下の頸部リンパ節転移がある
  • ステージ4A…がんが舌の周囲に広がり、1つまたは複数の6cm以下の頸部リンパ節転移がある
  • ステージ4B…あごの骨の外側または内頸動脈にがんが広がり、6cmを超える頸部リンパ節転移がある
  • ステージ4C…がんの大きさにかかわらず遠くの臓器への転移が見られる

治療についてはステージ1~2では手術や放射線治療、必要に応じてリンパ節郭清などが行われ、ステージ3では手術に加えてリンパ節郭清を行い必要に応じて抗がん剤治療や放射線治療を行います。

ステージ4の場合は切除ができれば手術可能ですが、できない場合には放射線治療や緩和治療といった治療になるのが基本です。

悪性リンパ腫

悪性リンパ腫の場合、他のがんで用いられているTNM分類ではなく、Ann Arbor分類を用いることが一般的です。

その分類に発汗や寝汗、体重減少の症状によってAまたはBとさらに分類を行います。ほかにも国際悪性リンパ腫会議で作成されたLugano分類を用いることもあります。

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Ann Arbor分類の場合

  • Ⅰ期…リンパ節が単独病変の場合。さらにリンパ節病変がなく、単独リンパ外の臓器または部位の限局性病変の場合には(ⅠE)と記すことがあります。
  • Ⅱ期…横隔膜と同じ側にあるリンパ節の病変が2つ以上の場合。さらに所属リンパ節病変と関連している単独リンパ外の臓器、または部位の限局性病変であり横隔膜の同側にあるその他のリンパ節領域の病変はあってもなくてもよく、この場合は(ⅡE)と記します。
  • Ⅲ期…横隔膜の両側にあるリンパ節領域の病変の場合。また隣接するリンパ節病変と関連しているリンパ外へ広がりを伴った場合は(ⅢE)、脾臓病変を伴う場合は(ⅢS)、その両方の場合は(ⅢES)と記されます。
  • Ⅳ期…1つ以上のリンパ外の臓器のびまん性または播種性病変の場合。関連するリンパ節病変の有無などには関係しません。 また、遠隔したリンパ節の侵襲を伴った場合もⅣ期とされます。

Lugano分類の場合

  • Ⅰ期…消化管に限局した腫瘍で単発または多発的に確認された場合
  • Ⅱ期…消化管で発生した腫瘍が腹腔内に広がった場合
  • Ⅲ期…接している臓器または組織へ広がった漿膜の浸潤した場合
  • Ⅳ期…リンパの外へ播種性浸潤または消化管病変に横隔膜を越えたリンパ節病変を伴った場合

当サイトでは、自由診療で行う末期がん治療「免疫療法」のうち、「樹状細胞ワクチンによる治療」という選択肢についても紹介しています。上記リンクから、銀座鳳凰クリニックで実際に行われている治療の流れをご覧いただけます。

ステージによる違いとは?

ステージによって何が変わるのか?というと、がんの進行状況と治療の選択肢が異なります。

できるだけステージ1の段階で発見するのが理想的ではありますが、がんの種類によってはステージ2や3になってもほとんど自覚症状が現れず、気づくのが遅れてしまうものも少なくありません。

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ステージの中で0または1は早期の状態であり、反対にステージ4は進行した状態となるのです。

この中でもステージ4はがんが発生した場所だけでなく、その病巣から離れた臓器に転移した状態のことを指します。つまり、もともとがんが発生していたところだけ治療しても思うような効果が得られないということ。まだ、がんが他の臓器に転移する前に、取り去ってしまうことが大切です。

がんの種類によっては同じステージの中でもいくつかの種類に分かれるものもあり、例えば肝臓がんや、すい臓がん、子宮頸がんなども細かい分類なのが特徴です。

ステージを判断する上で大きなポイントになってくるのが、他の臓器への転移に関することです。がんの大きさ自体は小さかったとしても、他の部位のリンパ節にがん細胞の転移が見られた場合は、ステージ1ではなく、2や3、4といった分類になることもあります。

ステージ1や2の段階で見つかった場合は選択できる治療法の種類も豊富で、中には内視鏡や腹腔鏡手術など、できるだけ体に負担をかけない方法で治療できるものもあります。

転移した部位によっては何度も手術を行わなければならない可能性もありますし、手術で取り切ることができないと判断された場合には薬物療法に切り替えることになるでしょう。

ただ、ステージ4だったとしても残された治療法がないわけではありません。

がんの治療をするためには、できるだけステージが初期の段階で発見することが大切ではありますが、見つかるのが遅く、状態が悪化してから発見されたとしても諦めないようにしましょう。

医師によってどのような手法が適しているか考え方も異なってくるので、納得のいく治療法が受けられていないと感じているのであれば他の病院でセカンドオピニオンを受けることも考えてみてください。

癌ステージ4の生存率

がんと診断された場合に、できるだけ早くから治療に取り組むことが重要です。なぜなら、初期で発見できればその分生存率を高めることができるため。

以前は不治の病とまで言われていたがんですが、近年は医療技術の進歩や様々な薬の開発も進み、状態によっては根治を目指すものも増えてきました。医療技術はこれからますます発展することが予想されているため、生存率はさらに高まっていくことでしょう。

がんの治療法の中でも特に難しいと言われているのが、ステージ4のがんです。ステージが進めば進むほど治療は難しくなるわけですが、癌ステージ4の生存率についても理解しておきましょう。

日本人の3人に1人はがんで亡くなると言われています。なかでも肺がん、胃がん、大腸がん、肝がん、膵がん、乳がんが多くを占めています。

しかし、ステージ全体で見た場合の5年生存率は大きく改善しています。例えば1963年の生存率をチェックしてみると、肺がんの場合は男性が13.8%、女性が9.2%だったのに対し、1998年には男性が35.9%、女性が48.1%とかなり向上しているのです。

参考:【PDF】『がんの罹患数と死亡数』厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou_kouhou/kaiken_shiryou/2013/dl/130415-01.pdf

ステージ4の生存率

続いてステージ4の場合はどうなのか?について紹介します。こちらも昔に比べるとかなり改善されています。例えば1997年~1999年の調査結果と、2001年~2003年の手術症例での結果を比べてみると、次のように向上しているのです。

ステージ4での5年相対生存率

食道がん 7.9%→22.6%
胃がん 6.2%→14.3%
結腸がん 17%→17.1%
直腸がん 15.8%→19.1%
肝がん 10.2%→19.9%
乳がん 29.4%→43.5%
子宮頸がん 17.2%→18.2%
前立腺がん 17.2%→66.7%

参考:『全がん協生存率調査』全国がんセンター協議会http://www.zengankyo.ncc.go.jp/etc/

がんの生存率に関する基礎知識

がんの生存率を示す値として、5年相対生存率と呼ばれるものが使われることが多いです。これはなんのことをいうのでしょうか。

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例えば、5年生存率が60%だった場合、がんになった10人のうち6人は5年後も生存していると考えてしまいがちです。

しかし、これは違います。相対生存率と呼ばれる方法で数値を出す場合、がんと診断された人が5年後に生存している人の割合が日本人全体の5年後の生存率の割合と比べてどれくらい低いのか?ということを示したものです。

がんと診断され治療を行った際にどれくらい命を救えるか?を表した数値でもあります。つまり、5年相対生存率が高ければ高いほど、治療で助かる可能性が高いということ。

そもそもなぜ5年なのか?これは診断から5年間再発することがなければ、その後に再発する可能性が低くなるからです。そのため、診断されてから5年間は非常に重要な期間になるといえるでしょう。

治療をした後も5年経った段階で再発が見られなかった場合、ほとんどのがんは治癒したと判断されることになります。

がんの生存率について

国立がん研究センターでは毎年がんに関する死亡率や生存率、その他についての統計を行っています。

2022年11月16日には5年相対生存率について発表がありました。2009年~2011年にがんと診断された人のうち、男女を合計すると5年相対生存率は64.1%(男性62.0 %、女性66.9 %)です。 これは全ステージでのデータとなっています。

参考:『最新がん統計』国立がん研究センターがん情報サービスhttps://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html

がんの生存率は高まっているものの、がんと診断される人は増えているのが特徴です。つまり、がん患者は増えているということ。

これは日本人が不健康になっているというわけではなく、昔に比べて高齢化社会になっていることが関係しているのでしょう。がんは高齢者ほど発症率が高くなる病気ということもあり、高齢化社会になればそれだけがん患者は増えるのです。

また、高齢者ほどがんで亡くなる確率は高くなってしまうわけですが、現状はがん患者が増えているものの、がんで亡くなる人は減っているといえるでしょう。

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