ステージ4と告知されたら知っておきたい最新がん治療と医療機関のはなし
ここでは、卵巣癌、非小細胞肺癌、乳癌、胃癌など、さまざまな癌に適応しているとされるパクリタキセルについて特徴、用法、注意点、副作用について詳しく解説します。
パクリタキセルに関して正しい知識を得た上で主治医とともに、がんと戦っていきましょう。
パクリタキセルは下記の癌を患う患者において抗がん効果を発揮するとされている抗がん剤です。
※治療をする内容や体の状態によっては、記載しているがんであっても使用しない場合があります。また、がんの治療ではない場合も使用をするケースがあります。
パクリタキセル注30mg/5mL「NK」は「パクリタキセル30mg」を有効成分としています。
パクリタキセルの投与方法にはA法~E法の分類があり、がんの種類や状態により変わります。
1日1回210mg/㎡(体表面積)を3時間かけて点滴静脈注射します。少なくとも3週間は投与の間隔をあけます。これを1クールとして投与を繰り返します。
1日1回100mg/㎡(体表面積)を1時間かけて点滴静脈注射します。週1回投与を6週連続します。少なくとも2週間は投与の間隔をあけます。これを1クールとして投与を繰り返します。
1日1回80mg/㎡(体表面積)を1時間かけて点滴静脈注射します。週1回投与を3週連続します。これを1クールとして投与を繰り返します。
1日1回135mg/㎡(体表面積)を24時間かけて点滴静脈注射します。少なくとも3週間は投与の間隔をあけます。これを1クールとして投与を繰り返します。
これを1クールとして、投与を繰りします。
なお、投与量は、患者の状態により適宜減量します。
パクリタキセルを使用するにあたっていくつかの注意点があります。
パクリタキセルを投与することによって症状がでる可能性がある副作用です。
皮膚のかゆみ、蕁麻疹(じんましん)、声のかすれ、くしゃみ、のどのかゆみ、目と口唇のまわりの腫(は)れ、息苦しさ、動悸(どうき)、ほてり、意識の混濁などの症状です。
突然の高熱、寒気、のどの痛みなどの症状です。
発熱、寒気がする、のどが痛む、口の中に白い斑点ができる、手足に赤い点(点状出血)または赤いあざ(紫斑)ができる、出血しやすい(歯ぐきの出血・鼻血など)、水のような下痢、腹痛、口内炎、通常の生活をしていてだるさが続く、ちょっとした階段や坂で動悸(どうき)や息切れを感じる、顔色が悪いなどの症状です。
手や足がピリピリとしびれる、手や足がジンジンと痛む、手や足の感覚がなくなる、手や足に力がはいらない、ものがつかみづらい、歩行時につまずくことが多い、椅子から立ち上がれない、階段を上れないなどの症状です。
上記の副作用以外にも麻痺(まひ)、間質性肺炎、肺線維症、急性呼吸窮迫症候群、心筋梗塞など多くの症状があります。パクリタキセルの副作用について詳しく知りたいかたは主治医に直接確認しましょう。