ステージ4と告知されたら知っておきたい最新がん治療と医療機関のはなし
ここでは、主に肺癌や膵臓癌の治療薬として用いられるタルセバについて、その作用や特徴、用法、注意点、副作用などについて解説します。
一部の患者には高い効果・効能をもたらすタルセバですが、一方で強い副作用の可能性があることも同剤の特徴。医師の説明をよく理解したうえで、適切に服用するようにしましょう。
タルセバは、主に「肺癌(非小細胞肺がん)」および「膵臓癌」における治癒・延命・症状緩和効果を持つ薬です。
ただし、患者の病態やがんの種類により、その期待される効果や程度、および副作用の種類や程度は異なります。また、癌の治療以外で使われる場合もあります。
タルセバは「エルロチニブ」を有効成分とします。
通常、成人においては「タルセバ錠150」(またはエルロチニブを150mg配合した薬)を食事の1時間以上前、または食後2時間以降に1日1回、経口で服用します。 なお患者の状態により、薬の量を適宜増減させることができます。
タルセバの服用により、間質性肺疾患を生じることがあります。同剤を投与するに際し、医師は患者における間質性肺疾患の初期症状(息切れ、呼吸困難、咳嗽、発熱等)の有無をよく確認し、必要に応じて適切な処置を行わなければなりません。
タルセバの服用により、重篤な肝機能障害を生じることがあります。同剤の投与に際し、医師は定期的に患者の肝機能検査を実施することが望まれます。
タルセバの服用により、重度の皮膚障害を生じることがあります。必要に応じ、主治医は患者に対して皮膚科の受診を指導します。
タルセバの服用に際し、以下の対象者については注意を要します。
(※1)「生殖能を有する者」について 妊娠可能な女性に対し、ジオトリフの服用中および服用終了後の一定期間において、適切な避妊を行うよう指導します。
(※2)「妊婦」について 妊婦がジオトリフを服用した場合、胎児に各種の副作用が生じる恐れがあります。妊婦または妊娠している可能性のある女性においては、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ服用します。
タルセバは次の成分との併用により相互作用が起こる恐れがあるため、その投与に際して、主治医には十分な注意・観察が求められます。
タルセバの有効成分「エルロチニブ」の代謝が阻害され、その血中濃度が上昇する恐れがあります。
タルセバの有効成分「エルロチニブ」の代謝が阻害され、その血中濃度が上昇する恐れがあります。
タルセバの有効成分「エルロチニブ」の代謝が亢進し、その血中濃度が低下する恐れがあります。
タルセバの有効成分「エルロチニブ」の代謝が阻害され、その血中濃度が上昇する恐れがあります。
タルセバが溶解しにくくなり、有効成分「エルロチニブ」の吸収が低下する恐れがあります。
タルセバが溶解しにくくなり、有効成分「エルロチニブ」の吸収が低下する恐れがあります。
NR増加や胃腸出血が現れたとの報告があります。機序は不明です。
タルセバの有効成分「エルロチニブ」の代謝が亢進し、その血中濃度が低下する恐れがあります。
タルセバの服用により以下のような症状が見られた場合には、タルセバの服用を中止するなどの適切な処置が必要です。
※( )内は副作用の発症頻度になります。
間質性肺炎、肺臓炎、放射線性肺臓炎、器質化肺炎、肺線維症、急性呼吸窮迫症候群、肺浸潤、胞隔炎などの間質性肺疾患が現れることがあります。同副作用による死亡例も報告されています。
ALT、AST、ビリルビンの上昇等を伴う重篤な肝機能障害を生じることがあります。同副作用による死亡例も報告されています。
重度の下痢から脱水症状をきたし、腎不全にいたった症例が報告されています。
急性腎不全をはじめとした重篤な腎機能障害を生じることがあります。
その他にも、重度の皮膚障害(症状により頻度は異なる)、中毒性表皮壊死融解症(頻度不明)、皮膚粘膜眼症候群(0.1%未満)、多形紅斑(0.1%未満)、消化管穿孔(0.1%未満)、消化管潰瘍(0.4%)、消化管出血(0.3%)、角膜穿孔(0.1%未満)、角膜潰瘍(0.1%未満)などが重大な副作用として報告されています。
なおタルセバの副作用については、その他にも様々な種類が報告されています。高頻度に見られる副作用としては、主に次のようなものです。
その他の副作用の詳細については主治医に確認してください。
【参照元URL】
参照元:KEGG MEDICUS(https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00059661)
【免責事項】
※このサイトは、2015年11月の調査を基に制作しています。最新の治療方法は各病院・クリニックの公式サイトをご確認いただきますようお願いします。
また、本サイトで掲載している治療法については、自由診療のため保険適用外となり全額自己負担となります。治療を受けるクリニックや症状、治療法によって、治療回数・期間、費用が変動しますので、詳しくは直接クリニックへお問い合わせください。また、治療における副作用やリスクなども治療方法によって異なります。不安な点・不明点については、各病院・クリニックの医師に直接確認・相談したうえで治療を検討することをおすすめします。
◆トモセラピー治療の費用と期間について
トモセラピーとは、がん細胞が集まる病巣を包み込むように放射線を照射できる放射線治療システムです。
トモセラピー治療の費用は保険診療と自由診療の場合で大きくことなります。保険適用の場合は1回の照射につき自己負担額は約1万1000円、保険が適用されない自由診療の場合は約3万3000円と言われています。
病状やクリニックによって費用や期間は変動するため、検討している病院・クリニックがあれば直接お問合わせください。
◆トモセラピー治療のリスクについて
照射する部位によっては、頭痛や下痢などの副作用が生じるケースがあります。不安な方は各病院・クリニックへ相談しましょう。