こちらでは、膵臓がんの症状や検査方法、実際の治療方法などについて、2025年時点の最新情報をもとに解説しています。
膵臓がんかもしれないと思ったときにどのような点を確認すればよいか、また病院で検査する際の流れなど、事前に知っておくことで冷静に対応できます。
膵臓は胃の後ろ側に位置する、細長い臓器です。右側の膨らんだ部分が膵頭部、中央が体部、左側の細くなった部分が膵尾部と呼ばれています。膵臓の中心には膵管という細長い管が通っており、膵液を十二指腸へ送る役割を担っています。
膵臓がんの約90%は、膵管の上皮細胞から発生する膵管腺がん(膵管癌)であり、これが一般的に「膵臓がん」と呼ばれます。その他にも、神経内分泌腫瘍や膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)、粘液性嚢胞性腫瘍(MCN)なども膵臓に発生する腫瘍として知られています。IPMNやMCNは、前がん病変として注目され、画像診断や経過観察が重要とされています。
膵臓がんは体の深部に位置するため、初期には自覚症状が乏しく、発見が遅れることが多いのが特徴です。進行に伴って、腹痛、食欲不振、黄疸、背部痛などが現れますが、これらは他の疾患でもみられるため、早期発見が困難です。
膵臓がんの発症は、60歳以降の高齢者に多く、男性の方がやや高い発症率を示します。危険因子には、喫煙、糖尿病、肥満、慢性膵炎、過度の飲酒、遺伝的要因(家族歴)が挙げられます。特に喫煙は、膵臓がんの最も確立されたリスク因子です。
膵臓がんの検査は以下の方法で行われます。
腹部にプローブをあてて臓器の様子を確認します。非侵襲的かつ簡便に実施可能なため、初期のスクリーニングとして有用です。ただし、肥満や腸内ガスの影響で膵臓が見えにくいことがあります。
内視鏡に超音波装置を取り付け、食道・胃を通じて膵臓に近接して観察する方法です。病変が詳細に観察でき、EUS-FNA(穿刺吸引法)により組織を採取して確定診断や分子マーカー解析も可能です。
特に造影剤を用いたマルチスライスCTが推奨され、多方向から腫瘍の位置・大きさ、血管浸潤の有無を評価できます。アレルギーや腎機能低下のある方には注意が必要です。
磁気を利用した非侵襲的な検査法で、特にMRCP(磁気共鳴胆管膵管撮影)は膵管の拡張や閉塞などの評価に有効です。
十二指腸から膵管へ造影剤を注入しX線撮影を行う方法です。必要に応じて組織採取も行われますが、侵襲性が高いため慎重に適応を判断します。
PET-CTは転移の評価に用いられますが、小さな原発巣には感度が低い場合があります。また、腹腔洗浄細胞診(peritoneal lavage cytology)により、腹膜播種の有無を確認することが治療方針決定に役立ちます。
膵臓がんは、発見時にすでに転移していることが多く、転移性が高いがんとされています。門脈血流により肝臓に転移しやすく、その他腹膜、肺、リンパ節、骨などへの転移も一般的です。転移が疑われる場合は、画像検査や細胞診により正確な診断が求められます。
膵臓がんは、体の奥深くに位置し、近くに重要な血管やリンパの流れがあるため、他の臓器に転移しやすい特徴があります。特に肝臓への転移が多く、膵臓からの血液が一度肝臓に流れる仕組みが関係しています。
その他にも、肺や腹膜(お腹の内側を覆う膜)、リンパ節、骨などに転移が見られることがあります。こうした転移は、がんの進行具合や体の状態によって個人差があるため、複数の検査を通じて丁寧な診断が行われます。
転移の場所によって、あらわれる症状はさまざまです。
肝臓に転移すると、右上腹部の鈍い痛みや重だるさ、皮膚や目の白い部分が黄色くなる「黄疸(おうだん)」、お腹が張る「腹水(ふくすい)」、さらには食欲の低下や急激な体重減少が見られることがあります。
肺に転移した場合は、息切れ、咳が続く、呼吸がしづらい、血の混じった痰(たん)が出るなど、呼吸に関する症状が現れることがあります。
骨に転移した場合は、背中や腰、脚などに強い痛みが出たり、骨がもろくなって骨折しやすくなったり、手足のしびれや麻痺のような症状を引き起こすことがあります。これらは日常生活に大きく影響を及ぼし、生活の質(QOL)を大きく下げる要因となります。
がんが局所に限局している場合は、膵頭十二指腸切除術(Whipple手術)などの切除術が選択されます。
標準療法としてはFOLFIRINOX療法やゲムシタビン+ナブパクリタキセル併用療法が使用されます。また、BRCA変異を持つ症例ではオラパリブなどの分子標的薬が適応となる場合があります。MSI-HやdMMR陽性例には免疫チェックポイント阻害薬(ペムブロリズマブ)も使用されるようになっています。
定位放射線治療(SBRT)やトモセラピーなどが局所進行がんに対して実施されることがあります。副作用として嘔気、皮膚炎などが起こる場合があります。
他臓器への転移がある進行膵がんでは、主に化学療法が行われ、疼痛コントロールやQOL維持を重視した緩和ケアが並行されます。最近では、治療効果により切除可能となった症例に対してconversion surgery(切除可能化手術)が検討される例もあります。また、遺伝子プロファイリングに基づいた個別化医療が進展しています。
膵臓がんの治療選択は、病期・全身状態・遺伝子異常の有無などにより多様化しており、専門医と十分に相談しながら治療方針を決定することが重要です。
当サイトでは、保険診療で受ける「抗がん剤治療」と、自由診療で受ける「トモセラピー」や「樹状細胞ワクチン療法」でステージ4のがんを治療する方法について紹介しています。がんの進行度により、医師と相談して検討しましょう。
画像引用元:クリニックC4公式HP
(https://cccc-sc.jp/)
痛み・副作用の少ない放射線療法
放射線治療のトモセラピーに特化したクリニックで、重粒子線、陽子線などの先進医療での治療を断られた方にも、ステージ4で「手立てがない」と言われた方にも、身体に優しいがん治療をお探しの方にも、痛み・副作用の少ない治療を行います。薬剤との併用により、より積極的な治療を行うことも可能です。
| 所在地 | 東京都渋谷区元代々木町33-12 |
|---|---|
| 電話番号 | 03-6407-9407 |
画像引用元:銀座鳳凰クリニック公式HP
(https://www.ginzaphoenix.com/)
患者の細胞からワクチンを作製
免疫細胞を研究している院長のもと、免疫の司令塔である樹状細胞を使ってがん免疫療法を行っているクリニックです。患者様専用のワクチンを作るイメージで、治療の手立てがないと言われた患者様へも提供可能な治療法です。しっかりと寄り添って治療を進めていく姿勢も、治療を選択する要因になっているようです。
| 所在地 | 東京都千代田区外神田4-14-1 秋葉原UDXビル北ウィング6F |
|---|---|
| 電話番号 | 03-6263-8163 |
画像引用元:がん研有明病院公式HP
(https://www.jfcr.or.jp/hospital/)
新しいがん治療薬の導入に積極的
抗がん剤による薬物療法が進む中、「先端医療開発科」が創設され、新しいがん治療薬での治療をいち早く受けられるよう、早期臨床開発を推進している病院です。幅広い知識と経験を持つ専任医師とスタッフが、それぞれの患者様に合った臨床試験を提案し、これまでの薬では治らなかったがんの治療に取り組んでいます。
| 所在地 | 東京都江東区有明3-8-31 |
|---|---|
| 電話番号 | 03-3520-0111(大代表) |