ステージ4と告知されたら知っておきたい最新がん治療と医療機関のはなし
がんの治療は、ガイドラインに定められたグレード分けによって異なってきます。詳しく情報をまとめました。
がんをわずらい、ステージ4にいたる頃に「もう打つ手がありません」「もう治療方法はありません」と、医師から言われることがあります。
これらの言葉に患者さんはショックを受けられることでしょう。ただやみくもに言葉だけを受け取っていただきたくないのは、この言葉の意味としては「治療効果が、科学的にしっかり証明された治療はもうおこなえない」「ガイドラインで推奨されている治療はもうない」ということがほとんどなのです。
がんの治療は、基本的にガイドラインで推奨されたグレードをもとにおこなわれます。このガイドラインは、エビデンスの量によって以下のように区分けがされています。
基本的に病院やクリニックでの治療は、ガイドラインで推奨されている治療であるグレードAやBの治療を終えると「もう打てる手はなくなった」とされるようです。それならば、グレードCやDの治療法はまだ残っているということです。ただし、グレードDの治療については「実施しないように勧める」とガイドラインに記載されているために、治療方法としては提案されないものとなります。
グレードDは確かに、エビデンスの少ない、科学的な証明が揃っていない治療法です。しかしガイドラインで検討された治療法である以上は、「一定の人、条件下において効果は少なからずあった」方法ということになります。
そのことから、今はまだグレードDである治療法が、数年後にはスタンダートな治療法となっていることも十分に考えられます。グレードAやBの治療法をすべて試したからといって、あきらめるのは早すぎます。きっとあるに違いない、自分に合う治療法を探してみませんか?
「ステージ4で医師から残念ながらもう打つ手はないと言われてかれこれ半月が過ぎました。医師がもうどうしようもないというのだからその通りなのだろう…と思っていたのですが、インターネット上でいろいろな情報を探していた時に知ったのがグレードDについてです。
何でもがんは一人ひとり合う治療法が異なるそうで、もしかしたら自分に合う治療法があるかもしれない…と希望が沸きました。具体的な治療法が見つかったわけではなく、もしかしたら…という範囲の話ではありましたが、打つ手がないと言われていた自分からすると大きな希望に繋がっています。
今は自分に合う治療法を探してくれる病院を見つけるために日々奮闘しているのですが、気持ちが落ち込んでいた毎日とは違い、前向きに治療について考えられています。
やはり気持ちの問題は大きいようで、食事もほとんど喉を通らないような状態でしたが、何とかして効果的な治療法を探さなければ!と考えられるようになってからは生命力もわいてきました。」
【免責事項】
※このサイトは、2015年11月の調査を基に制作しています。最新の治療方法は各病院・クリニックの公式サイトをご確認いただきますようお願いします。
また、本サイトで掲載している治療法については、自由診療のため保険適用外となり全額自己負担となります。治療を受けるクリニックや症状、治療法によって、治療回数・期間、費用が変動しますので、詳しくは直接クリニックへお問い合わせください。また、治療における副作用やリスクなども治療方法によって異なります。不安な点・不明点については、各病院・クリニックの医師に直接確認・相談したうえで治療を検討することをおすすめします。
◆トモセラピー治療の費用と期間について
トモセラピーとは、がん細胞が集まる病巣を包み込むように放射線を照射できる放射線治療システムです。
トモセラピー治療の費用は保険診療と自由診療の場合で大きくことなります。保険適用の場合は1回の照射につき自己負担額は約1万1000円、保険が適用されない自由診療の場合は約3万3000円と言われています。
病状やクリニックによって費用や期間は変動するため、検討している病院・クリニックがあれば直接お問合わせください。
◆トモセラピー治療のリスクについて
照射する部位によっては、頭痛や下痢などの副作用が生じるケースがあります。不安な方は各病院・クリニックへ相談しましょう。