ステージ4と告知されたら知っておきたい最新がん治療と医療機関のはなし
ここでは、大腸がん(結腸がん、直腸がん)、膵がん、胃がんなど、さまざまな癌に適応しているとされるオキサリプラチンについて特徴、用法、注意点、副作用について詳しく解説します。
オキサリプラチンに関して正しい知識を得た上で主治医とともに、がんと戦っていきましょう。
オキサリプラチンは下記の癌を患う患者において抗がん効果を発揮するとされている抗がん剤です。
※治療をする内容や体の状態によっては、記載しているがんであっても使用しない場合があります。また、がんの治療ではない場合も使用をするケースがあります。
オキサリプラチン点滴静注液50mg/10mL「KCC」は「オキサリプラチン50.0mg」を有効成分としています。
オキサリプラチンの投与方法にはA法またはB法の分類があります。がんの種類や状態によって変わります。
治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌または結腸癌の手術後の補助化学療法には、A法またはB法を選択します。
治癒切除不能な膵癌及び小腸癌にはA法を、胃癌にはB法を使用します。また、患者の状態に応じて減量します。
通常、成人に85mg/㎡(体表面積)を1日1回静脈内に2時間で点滴投与します。少なくとも13日間投与の間隔をあけて、これを1サイクルとして投与を繰り返します。
通常、成人に130mg/㎡(体表面積)を1日1回静脈内に2時間で点滴投与します。少なくとも20日間投与の間隔をあけて、これを1サイクルとして投与を繰り返します。
オキサリプラチンを使用するにあたっていくつかの注意点があります。
オキサリプラチンを投与することによって症状がでる可能性がある副作用です。
手や足がピリピリとしびれる、手や足がジンジンと痛む、手や足の感覚がなくなる、手や足に力がはいらない、ものがつかみづらい、歩行時につまずくことが多い、椅子から立ち上がれない、階段を上れないなどの症状です。
皮膚のかゆみ、蕁麻疹(じんましん)、声のかすれ、くしゃみ、のどのかゆみ、目と口唇のまわりの腫(は)れ、息苦しさ、動悸(どうき)、ほてり、意識の混濁などの症状です。
階段を上ったり、少し無理をしたりすると息切れがする・息苦しくなる、空咳(からせき)が出る、発熱などの症状です。
発熱、寒気がする、のどが痛む、口の中に白い斑点ができる、手足に赤い点(点状出血)または赤いあざ(紫斑)ができる、出血しやすい(歯ぐきの出血・鼻血など)、水のような下痢、腹痛、口内炎、通常の生活をしていてだるさが続く、ちょっとした階段や坂で動悸(どうき)や息切れを感じる、顔色が悪いなどの症状です。
上記の副作用以外にも、溶血性尿毒症症候群(HUS)や薬剤誘発性血小板減少症、溶血性貧血、視野欠損、視野障害など多くの症状があります。オキサリプラチンの副作用について詳しく知りたいかたは主治医に直接確認しましょう。
【免責事項】
※このサイトは、2015年11月の調査を基に制作しています。最新の治療方法は各病院・クリニックの公式サイトをご確認いただきますようお願いします。
また、本サイトで掲載している治療法については、自由診療のため保険適用外となり全額自己負担となります。治療を受けるクリニックや症状、治療法によって、治療回数・期間、費用が変動しますので、詳しくは直接クリニックへお問い合わせください。また、治療における副作用やリスクなども治療方法によって異なります。不安な点・不明点については、各病院・クリニックの医師に直接確認・相談したうえで治療を検討することをおすすめします。
◆トモセラピー治療の費用と期間について
トモセラピーとは、がん細胞が集まる病巣を包み込むように放射線を照射できる放射線治療システムです。
トモセラピー治療の費用は保険診療と自由診療の場合で大きくことなります。保険適用の場合は1回の照射につき自己負担額は約1万1000円、保険が適用されない自由診療の場合は約3万3000円と言われています。
病状やクリニックによって費用や期間は変動するため、検討している病院・クリニックがあれば直接お問合わせください。
◆トモセラピー治療のリスクについて
照射する部位によっては、頭痛や下痢などの副作用が生じるケースがあります。不安な方は各病院・クリニックへ相談しましょう。