がんのステージ4と診断されると、「もう治療法はないのか」「どの治療を選べばよいのか」「他に相談できる医療機関はないのか」と不安になる方も少なくありません。
ステージ4は、がんが離れた臓器やリンパ節に転移している状態を指すことが多く、手術だけで治療することが難しいケースもあります。ただし、がんの種類や転移の場所、全身状態、これまでの治療歴によって、検討できる治療法は異なります。
ステージ4の治療では、がんの進行を抑えること、症状を和らげること、生活の質を保つことなど、患者さんごとに治療の目的を整理することが大切です。このページでは、ステージ4で検討される主な治療法と、がん種別の治療方針、相談先を探す際の考え方について解説します。
ステージ4の治療では、がんを完全に取り除くことが難しい場合もあります。そのため、治療方針を考える際は、まず治療の目的を確認することが大切です。
同じステージ4でも、治療の目的や選択肢は患者さんごとに異なります。主治医に、現在の治療目的が「延命」「症状緩和」「腫瘍の縮小」「生活の質の維持」のどれに近いのかを確認しておきましょう。
ステージ4の治療では、がんの種類や状態に応じて、複数の治療法が検討されます。主な治療法には、薬物療法、放射線治療、手術療法、免疫療法、緩和ケアなどがあります。
| 治療法 | 主な目的 | 確認したいこと |
|---|---|---|
| 薬物療法 | 全身に広がったがんの進行を抑える | 使える薬剤、遺伝子検査、治療歴、副作用 |
| 放射線治療 | 特定の病巣を狙って照射し、症状緩和や局所制御を目指す | 照射できる病巣か、過去の照射歴、全身状態 |
| 手術療法 | 切除可能な病巣を取り除く、または症状緩和を目指す | 切除可能か、体力、転移の範囲、術後の生活 |
| 免疫療法 | 免疫の働きを利用してがんにアプローチする | 保険診療か自由診療か、適応条件、費用、副作用 |
| 緩和ケア | 痛みや不安、生活上のつらさを和らげる | 開始時期、利用できる支援、在宅療養との併用 |
治療法は一つだけを選ぶとは限らず、複数を組み合わせて行うこともあります。自分の状態でどの治療が検討できるかは、主治医や専門医療機関に確認しましょう。
ステージ4の治療方針は、がんの種類によって大きく異なります。ここでは、代表的ながんについて、ステージ4で検討される主な治療法の考え方を紹介します。
実際の治療は、がんの組織型、遺伝子変異、転移の場所、これまでの治療歴、全身状態によって異なります。以下は一般的な情報として確認し、詳しい治療方針は主治医に相談してください。
肺がんは、早期には症状が出にくいことがあり、進行してから見つかる場合もあります。肺がんの治療は、非小細胞肺がんか小細胞肺がんかによって方針が大きく異なります。
ステージ4の肺がんでは、全身に作用する薬物療法が中心となることが多くあります。薬物療法には、細胞障害性抗がん薬、分子標的薬、免疫チェックポイント阻害薬などがあります。
治療方針を決める際には、がんの組織型、遺伝子変異、PD-L1発現、全身状態、これまでの治療歴などを確認します。症状の緩和や特定の病巣の制御を目的として、放射線治療が検討される場合もあります。
胃がんは、進行度や転移の有無によって治療方針が変わります。ステージ4では、がんが遠隔臓器や腹膜などに広がっている場合があり、薬物療法を中心に治療方針が検討されることがあります。
ステージ4の胃がんでは、薬物療法が中心となることが多くあります。使用する薬剤は、がんの状態やHER2、MSI、PD-L1などの検査結果、全身状態、これまでの治療歴によって検討されます。
症状を和らげる目的で、放射線治療や緩和的な処置が行われる場合もあります。食事が取りにくい、出血がある、痛みがあるなどの症状がある場合は、早めに医師へ相談しましょう。
大腸がんは、肝臓や肺などに転移することがあります。ステージ4であっても、転移の場所や数、原発巣の状態によって治療方針は異なります。
ステージ4の大腸がんでは、薬物療法が中心となる場合があります。治療方針を決める際には、RAS遺伝子変異、BRAF遺伝子変異、MSI検査などの結果が参考にされます。
転移巣が限られている場合には、手術や放射線治療など局所治療が検討されることもあります。痛みや出血、腸閉塞などの症状がある場合は、症状を和らげる治療も含めて方針を考えます。
肝臓がんは、がんの進行度だけでなく、肝臓そのものの機能が治療方針に大きく関わります。肝機能や全身状態によって、選択できる治療法が変わります。
進行した肝臓がんでは、薬物療法、肝動注化学療法、放射線治療、緩和ケアなどが検討されることがあります。近年は、分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬を含む薬物療法も治療選択肢となっています。
肝臓がんでは、がんの状態だけでなく、肝機能を保ちながら治療を行うことが重要です。治療方針は、肝機能、腫瘍の広がり、血管への浸潤、全身状態などを踏まえて検討されます。
食道がんは、進行すると食べ物の通りにくさ、体重減少、痛みなどが現れることがあります。ステージ4では、がんの広がりや全身状態に応じて、薬物療法、放射線治療、緩和ケアなどを組み合わせて治療方針を考えます。
ステージ4の食道がんでは、薬物療法や化学放射線療法、症状緩和を目的とした治療が検討されることがあります。食事が取りにくい場合には、栄養管理や通過障害への対応も重要になります。
治療方針は、がんの場所、転移の有無、体力、食事摂取の状況、これまでの治療歴によって異なります。
乳がんは、ホルモン受容体、HER2、遺伝子変異などの情報によって治療方針が大きく変わります。ステージ4では、全身に作用する薬物療法を中心に、症状や病巣に応じた局所治療を組み合わせることがあります。
ステージ4の乳がんでは、ホルモン療法、抗HER2療法、化学療法、分子標的薬、免疫療法などが、がんの性質に応じて検討されます。
骨転移による痛みや脳転移など、特定の病巣に対する症状がある場合には、放射線治療が検討されることもあります。治療方針は、がんの性質、転移の場所、症状、全身状態によって異なります。
前立腺がんは、比較的ゆっくり進行することが多いがんですが、進行すると骨などに転移することがあります。ステージ4では、ホルモン療法を中心に、薬物療法や放射線治療を組み合わせて治療方針を考える場合があります。
ステージ4の前立腺がんでは、男性ホルモンの働きを抑えるホルモン療法が検討されることがあります。病状によっては、化学療法、新規ホルモン薬、放射線治療、骨転移に対する治療などを組み合わせる場合もあります。
長く治療を続ける中で薬の効き方が変化することもあるため、治療効果や副作用を確認しながら方針を見直していきます。
子宮がんには、子宮頸がんと子宮体がんがあります。どちらのがんかによって、ステージ4で検討される治療方針は異なります。
子宮頸がんでは、化学放射線療法、薬物療法、放射線治療、緩和ケアなどが検討されることがあります。子宮体がんでは、手術が可能かどうかを検討したうえで、薬物療法や放射線治療などを組み合わせる場合があります。
治療方針は、がんの種類、転移の場所、全身状態、これまでの治療歴によって異なります。婦人科腫瘍を専門とする医師に相談しながら方針を確認しましょう。
ステージ4の治療は、がんの種類や転移の状態によって大きく異なります。薬物療法を中心に考える場合もあれば、特定の病巣に対する放射線治療、症状緩和を目的とした治療、治験やセカンドオピニオンを含めて検討する場合もあります。
医療機関によって、対応している治療法や診療体制は異なります。現在の病状、これまでの治療歴、画像データ、検査結果を整理したうえで、相談できる医療機関を確認してみましょう。
ステージ4のがん治療では、薬物療法、放射線治療、免疫療法などを組み合わせた治療事例が報告されることがあります。こうした事例は、治療の考え方を知るうえで参考になる場合があります。
ただし、個別の治療結果は、がんの種類、転移の状態、全身状態、治療歴、使用した薬剤や照射方法などによって大きく異なります。ある事例で効果が見られた治療が、すべての患者さんに同じように当てはまるわけではありません。
治療事例を見る際は、参考情報として確認し、自分の病状に合うかどうかは主治医や専門医療機関に相談しましょう。
進行がんに対してSBRT(体幹部定位放射線治療)を実施した事例です。胃がんの肺転移を起こした80代男性に対して、免疫治療とSBRTを組み合わせた治療が行われ、がんの大きさや腫瘍マーカーの変化が報告されています。
79歳女性の進行性胃がんステージ4の治療症例です。抗がん剤治療と並行して活性化Tリンパ球療法とNK細胞療法が行われ、免疫細胞やリンパ節転移の変化が報告されています。
甲状腺未分化がんステージ4aと診断された51歳男性に対し、放射線照射、薬物療法、手術などを組み合わせた集学的治療が行われた症例報告です。治療後の経過観察についても報告されています。
進行期の肛門がんに対して、化学療法と放射線治療を組み合わせた治療が行われた症例です。治療後の再発状況や機能面について報告されています。
がんステージ4と診断された場合でも、がんの種類、転移の場所、全身状態、これまでの治療歴によって、検討できる治療法は異なります。
治療方針を考える際は、薬物療法、放射線治療、手術療法、免疫療法、緩和ケアなどの選択肢を整理し、治療の目的を確認することが大切です。
主治医に現在の状態を確認し、必要に応じてセカンドオピニオンや専門医療機関への相談も検討しましょう。
当サイトでは、保険診療で受ける「抗がん剤治療」と、自由診療で受ける「トモセラピー」や「樹状細胞ワクチン療法」でステージ4のがんを治療する方法について紹介しています。がんの進行度により、医師と相談して検討しましょう。
画像引用元:クリニックC4公式HP
(https://cccc-sc.jp/)
痛み・副作用の少ない放射線療法
放射線治療のトモセラピーに特化したクリニックで、重粒子線、陽子線などの先進医療での治療を断られた方にも、ステージ4で「手立てがない」と言われた方にも、身体に優しいがん治療をお探しの方にも、痛み・副作用の少ない治療を行います。薬剤との併用により、より積極的な治療を行うことも可能です。
| 所在地 | 東京都渋谷区元代々木町33-12 |
|---|---|
| 電話番号 | 03-6407-9407 |
画像引用元:Ginza Phoenix Clinic公式HP
(https://gpc.clinic/)
患者の細胞からワクチンを作製
免疫細胞を研究している院長のもと、免疫の司令塔である樹状細胞を使ってがん免疫療法を行っているクリニックです。患者様専用のワクチンを作るイメージで、治療の手立てがないと言われた患者様へも提供可能な治療法です。しっかりと寄り添って治療を進めていく姿勢も、治療を選択する要因になっているようです。
| 所在地 | 東京都中央区京橋2-4-12 第一生命京橋キノテラス3F |
|---|---|
| 電話番号 | 03-6263-8163 |
画像引用元:がん研有明病院公式HP
(https://www.jfcr.or.jp/hospital/)
新しいがん治療薬の導入に積極的
抗がん剤による薬物療法が進む中、「先端医療開発科」が創設され、新しいがん治療薬での治療をいち早く受けられるよう、早期臨床開発を推進している病院です。幅広い知識と経験を持つ専任医師とスタッフが、それぞれの患者様に合った臨床試験を提案し、これまでの薬では治らなかったがんの治療に取り組んでいます。
| 所在地 | 東京都江東区有明3-8-31 |
|---|---|
| 電話番号 | 03-3520-0111(大代表) |