あきらめない末期がん(癌ステージ4)治療ガイド » ステージ4の治療について » 肝臓がんとは?症状・検査・治療法をわかりやすく解説

肝臓がんとは?症状・検査・治療法をわかりやすく解説

肝臓がんは、肝臓にできるがんの総称です。肝臓の細胞から発生する肝細胞がんと、肝臓内の胆管から発生する肝内胆管がんなどがありますが、日本では肝細胞がんが多くを占めます。

肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれることがあり、がんができても初期には自覚症状が出にくい場合があります。そのため、肝炎ウイルス感染、肝硬変、脂肪肝、糖尿病などのリスクがある方は、定期的な検査が重要です。

このページでは、肝臓がんの症状、原因、検査方法、ステージ分類、治療法、進行・転移した場合の治療選択肢について解説します。

目次

肝臓がんとは

肝臓がんとは、肝臓にできるがんの総称です。肝臓そのものの細胞から発生する肝細胞がんと、肝臓内を通る胆管の細胞から発生する肝内胆管がんなどがあります。

一般的に「肝臓がん」と呼ばれる場合、多くは肝細胞がんを指します。肝細胞がんは、慢性肝炎や肝硬変など、肝臓に長く炎症や障害が続いた状態を背景に発生することがあります。

肝臓がんの治療では、がんの大きさや数だけでなく、肝臓の機能がどの程度保たれているかも重要です。同じステージであっても、肝機能や全身状態によって選択できる治療法は異なります。

参照元:日本赤十字社大阪赤十字病院  https://www.osaka-med.jrc.or.jp/cancer2/each/cancer4.html
参照元:国立がん研究センター|がん情報サービス「肝細胞がん」 https://ganjoho.jp/public/cancer/liver/index.html

肝臓がんの主な症状

肝臓がんは、初期には自覚症状が出にくいことがあります。がんが進行した場合や、背景にある肝硬変などが進んでいる場合には、次のような症状が見られることがあります。

これらの症状は肝臓がんだけでなく、肝炎や肝硬変などでも見られることがあります。症状だけで判断せず、気になる変化がある場合は医療機関で検査を受けましょう。

肝臓がんの原因・リスク要因

肝臓がんの発症には、肝臓に長く炎症や障害が続くことが関係するとされています。代表的なリスク要因には、B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス、肝硬変、脂肪肝、アルコール、肥満、糖尿病などがあります。

近年は、肝炎ウイルスが関係しない脂肪肝や生活習慣病を背景とした肝臓がんにも注意が必要とされています。

ただし、リスク要因があるからといって必ず肝臓がんになるわけではありません。肝炎や肝硬変、脂肪肝を指摘された方は、医師と相談しながら定期的な検査を受けることが大切です。

肝臓がんの検査方法

肝臓がんが疑われる場合は、血液検査、腫瘍マーカー検査、超音波検査、CT検査、MRI検査などを組み合わせて調べます。検査の目的は、がんの有無、大きさ、数、広がり、肝臓の機能を確認することです。

血液検査・腫瘍マーカー検査

血液検査では、肝機能や腎機能、血液の状態などを確認します。腫瘍マーカーとしては、AFP、AFP-L3分画、PIVKA-IIなどが参考にされることがあります。

ただし、腫瘍マーカーだけで肝臓がんを診断できるわけではありません。腫瘍マーカーが正常でも肝臓がんが見つかる場合があるため、画像検査と組み合わせて判断します。

超音波検査

超音波検査は、体の表面から肝臓の状態を確認する検査です。肝臓の形、腫瘍の有無、大きさなどを調べるために行われます。

肝炎や肝硬変などで肝臓がんのリスクが高い方では、定期的な超音波検査が検討されることがあります。

CT検査・MRI検査

CT検査やMRI検査では、肝臓内の病変の位置や大きさ、血管との関係、肝臓以外への広がりなどを確認します。造影剤を使用して検査を行うこともあります。

生検

画像検査などで診断が難しい場合には、病変の一部を採取して調べる生検が検討されることがあります。ただし、肝臓がんでは画像検査を中心に診断される場合もあり、生検を行うかどうかは医師が判断します。

肝臓がんのステージ分類

肝臓がんの病期は、腫瘍の数、大きさ、脈管への広がり、リンパ節転移、遠隔転移の有無などをもとに分類されます。

日本の肝細胞がんの病期分類では、腫瘍の状態をT分類で評価し、リンパ節転移や遠隔転移の有無と組み合わせてステージを判断します。

ステージ 病気の広がりの目安
Ⅰ期 腫瘍が限られており、リンパ節転移や遠隔転移がない状態
Ⅱ期 腫瘍の数や大きさなどがⅠ期より進んでいるが、リンパ節転移や遠隔転移がない状態
Ⅲ期 腫瘍の状態がさらに進んでいるが、遠隔転移はない状態
ⅣA期 リンパ節転移がある、または腫瘍の状態が高度に進んでいる状態
ⅣB期 遠隔転移がある状態

ステージは治療方針を考えるうえで重要ですが、肝臓がんでは肝機能も治療選択に大きく関わります。ステージだけで治療方針が決まるわけではありません。

参照元:【PDF】国立研究開発法人国立がん研究センター  https://ganjoho.jp/data/public/qa_links/brochure/104.pdf

肝臓がんの治療方針を決めるポイント

肝臓がんの治療では、がんの進行度だけでなく、肝臓の機能がどの程度保たれているかを確認することが重要です。肝臓は生命維持に必要な働きを担っているため、治療によって肝機能が大きく低下しないように考える必要があります。

治療方針を決める際には、主に以下のような点を確認します。

同じステージでも、肝機能や全身状態によって選択できる治療法が変わるため、検査結果をもとに医師と治療方針を確認しましょう。

肝臓がんの主な治療法

肝臓がんの治療には、肝切除、穿刺局所療法、肝動脈化学塞栓療法、薬物療法、放射線治療、緩和ケアなどがあります。どの治療が適しているかは、がんの状態と肝機能によって異なります。

治療法 主な特徴
肝切除 がんのある部分を手術で切除する治療。肝機能や腫瘍の位置などを確認して検討される
穿刺局所療法 ラジオ波焼灼療法など、針を刺して局所的にがんを治療する方法
肝動脈化学塞栓療法(TACE) がんに栄養を送る血管を塞ぎ、抗がん薬を併用して治療する方法
薬物療法 分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬などを用いて全身に働きかける治療
放射線治療 特定の病巣や症状の原因となる部位に放射線を照射する治療
緩和ケア 痛みやだるさ、不安など、心身のつらさを和らげる支援

治療法は一つだけを選ぶとは限らず、病状に応じて複数の治療を組み合わせることもあります。

進行・転移した肝臓がんで検討される治療

肝臓がんが進行している場合や、肝臓以外の臓器に転移している場合には、薬物療法を中心に治療方針が検討されることがあります。

近年は、分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬を含む薬物療法が進行肝細胞がんの治療選択肢となっています。使用できる薬剤や治療の順番は、肝機能、全身状態、過去の治療歴、副作用リスクなどを踏まえて判断されます。

また、特定の病巣による痛みや圧迫症状がある場合には、放射線治療が検討されることもあります。治療の目的が、がんの進行を抑えることなのか、症状を和らげることなのかを医師に確認しましょう。

肝臓がんの転移・再発について

肝臓がんは、肝臓内に新たな病変が見つかることがあります。また、病状によっては肺、リンパ節、骨、副腎、脳などに転移することもあります。

一方で、肝臓以外のがんが肝臓に転移した場合は「転移性肝がん」と呼ばれ、肝臓から発生した肝細胞がんとは治療方針が異なります。

肝臓がんの再発や転移が疑われる場合は、画像検査や血液検査を行い、病変の場所や数、肝機能、全身状態を確認します。治療方針は、再発の場所、転移の有無、これまでの治療内容によって異なります。

肝臓がんの予防と定期検査

肝臓がんの予防では、肝臓への負担を減らし、肝炎や肝硬変、脂肪肝を適切に管理することが大切です。

肝臓がんは初期症状が出にくいことがあるため、リスクが高い方では定期検査が重要です。肝炎や肝硬変を指摘されている方は、自己判断で通院を中断せず、医師と相談しながら経過を確認しましょう。

参照元:【PDF】日本肝臓学会「肝癌診療ガイドライン 2017年版」  https://www.jsh.or.jp/lib/files/medical/guidelines/jsh_guidlines/medical/2017_v4_chap03.pdf
参照元:日本肝臓学会「肝癌診療ガイドライン 2017年版」 https://www.jsh.or.jp/medical/guidelines/jsh_guidlines/examination_jp_2017

肝臓がんの治療を相談できる医療機関を探す

肝臓がんの治療では、がんの状態だけでなく、肝機能や全身状態を踏まえて治療方針を考える必要があります。手術や局所療法が難しい場合でも、薬物療法、放射線治療、緩和ケアなどを含めて相談できる場合があります。

進行・転移がある場合や、現在の治療方針に不安がある場合は、検査結果、画像データ、これまでの治療歴を整理したうえで、相談できる医療機関を確認してみましょう。

肝臓がんは肝機能と病状に合わせて治療方針を考えましょう

肝臓がんは、肝臓にできるがんの総称で、多くは肝細胞がんを指します。初期には自覚症状が出にくいことがあり、肝炎、肝硬変、脂肪肝、糖尿病などのリスクがある方では定期的な検査が重要です。

治療では、がんの大きさや数、転移の有無だけでなく、肝予備能や全身状態を含めて方針を検討します。肝切除、穿刺局所療法、肝動脈化学塞栓療法、薬物療法、放射線治療など、病状に応じて選択肢は異なります。

進行・転移がある場合でも、薬物療法や放射線治療、緩和ケアなどを含めて相談できる場合があります。主治医に現在の状態と治療目的を確認し、必要に応じて専門医療機関への相談も検討しましょう。

がんステージ4の治療ができる
医療機関 3院

当サイトでは、保険診療で受ける「抗がん剤治療」と、自由診療で受ける「トモセラピー」や「樹状細胞ワクチン療法」でステージ4のがんを治療する方法について紹介しています。がんの進行度により、医師と相談して検討しましょう。

自由診療|放射線療法
トモセラピー
再発・多発転移がんを治療
クリニックC4
クリニックC4<トモセラピー>

画像引用元:クリニックC4公式HP
(https://cccc-sc.jp/)

痛み・副作用の少ない放射線療法
放射線治療のトモセラピーに特化したクリニックで、重粒子線、陽子線などの先進医療での治療を断られた方にも、ステージ4で「手立てがない」と言われた方にも、身体に優しいがん治療をお探しの方にも、痛み・副作用の少ない治療を行います。薬剤との併用により、より積極的な治療を行うことも可能です。

  • 症例のある対象疾患
前立腺がん 頭頸部がん 肺がん 乳がん 胃がん 小腸がん 肝胆膵がん 大腸がん 直腸がん 泌尿器がん 卵巣がん 子宮がん 肝臓がん 膀胱がん 膵臓がん 膵体部がんなど
所在地 東京都渋谷区元代々木町33-12
電話番号 03-6407-9407
自由診療|免疫療法
樹状細胞療法
体の免疫力に働きかけて治療
Ginza Phoenix Clinic
Ginza Phoenix Clinic<WT1樹状細胞療法>

画像引用元:Ginza Phoenix Clinic公式HP
(https://gpc.clinic/)

患者の細胞からワクチンを作製
免疫細胞を研究している院長のもと、免疫の司令塔である樹状細胞を使ってがん免疫療法を行っているクリニックです。患者様専用のワクチンを作るイメージで、治療の手立てがないと言われた患者様へも提供可能な治療法です。しっかりと寄り添って治療を進めていく姿勢も、治療を選択する要因になっているようです。

  • 症例のある対象疾患
前立腺がん 頭頸部がん 肺がん 乳がん 胃がん 小腸がん 肝胆膵がん 大腸がん 直腸がん 泌尿器がん 卵巣がん 子宮がん 肝臓がん 膀胱がん 膵臓がん 膵体部がんなど
所在地 東京都中央区京橋2-4-12
第一生命京橋キノテラス3F
電話番号 03-6263-8163
保険診療|外来化学療法
抗がん剤治療
再発や転移を抑制
がん研有明病院
がん研有明病院

画像引用元:がん研有明病院公式HP
(https://www.jfcr.or.jp/hospital/)

新しいがん治療薬の導入に積極的
抗がん剤による薬物療法が進む中、「先端医療開発科」が創設され、新しいがん治療薬での治療をいち早く受けられるよう、早期臨床開発を推進している病院です。幅広い知識と経験を持つ専任医師とスタッフが、それぞれの患者様に合った臨床試験を提案し、これまでの薬では治らなかったがんの治療に取り組んでいます。

  • 症例のある対象疾患
前立腺がん 頭頸部がん 肺がん 乳がん 胃がん 小腸がん 肝胆膵がん 大腸がん 直腸がん 泌尿器がん 卵巣がん 子宮がん 肝臓がん 膀胱がん 膵臓がん 膵体部がんなど
所在地 東京都江東区有明3-8-31
電話番号 03-3520-0111(大代表)
最新のがん治療「トモセラピー」とは?バナー