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がんの治療に用いられる薬一覧

このカテゴリでは、がんの治療に使われている代表的な薬について、治療対象のがん種、有効成分、作用のしくみ、服用方法、注意すべき副作用などを詳しくご紹介しています。

同じがんの治療薬であっても、薬ごとに働き方や使い方、副作用の出方などが異なります。患者の皆さんは、主治医から処方された薬について、効果や副作用、注意点をよく理解しておくことが大切です。

目次

ジオトリフ

ジオトリフは、主に非小細胞肺がんの治療に使われる薬です。有効成分のアファチニブは、がん細胞の表面にある「上皮成長因子受容体(EGFR)」の働きを抑えることで、がんの増殖を防ぎます。

通常は1日1回、空腹時に服用します。体の状態に応じて、20mgから50mgの範囲で用量を調整することがあります。

重い副作用としては、間質性肺炎、ひどい下痢、肝機能障害、心臓への影響などが報告されています。

なお、アファチニブは第二世代のEGFR阻害剤ですが、2020年代に入ってからは、より効果が高いとされるオシメルチニブ(商品名タグリッソ)という第三世代の薬が、EGFR変異陽性肺がんに対する第一選択として使われることが増えています。

タルセバ

タルセバは、非小細胞肺がんと膵臓がんの治療に使われる薬です。有効成分のエルロチニブがEGFRの働きを抑え、がんの増殖を防ぎます。

通常は、150mgを1日1回、食事の1時間以上前または食後2時間以上たってから飲みます。膵臓がんに使うときは、ゲムシタビンという薬と一緒に使われます。

主な副作用として、間質性肺炎、肝機能障害、強い下痢、急性腎障害などが報告されています。

イレッサ

イレッサは、主に非小細胞肺がんの治療に使われる薬です。有効成分のゲフィチニブはEGFRの働きを抑えてがん細胞の増殖を防ぎます。

通常は150mgを1日1回、口から飲みます。日本人の高齢者では、食後に服用するほうが望ましいとされています。

重い副作用として、間質性肺炎や脱水、肝炎、急性膵炎などが知られています。

なお、この薬は2000年代前半から使われている第一世代のEGFR阻害剤で、2020年以降は第三世代のオシメルチニブへ移行するケースが増えています。

シスプラチン

シスプラチンは、睾丸がん、膀胱がん、尿管や腎盂がん、前立腺がんなどの治療に広く使われる抗がん剤です。

この薬は注射で体内に投与します。使用する量や回数、間隔は、がんの種類や体の状態によって異なります。

副作用として、急性腎障害、骨髄の働きが弱まることによる貧血や感染症、アレルギー反応のほか、耳が聞こえにくくなる聴力障害や吐き気、末梢神経のしびれなども注意が必要です。

カルボプラチン

カルボプラチンは、頭頸部がん、睾丸がん、卵巣がんなどに使われる抗がん剤で、シスプラチンに比べて副作用がやや軽いのが特徴です。

通常は、体の表面積をもとにして300~400mg/m²の量を点滴注射し、その後4週間の休薬期間を置く治療サイクルを繰り返します。また、AUC(血中濃度の面積)の計算にもとづくCalvert式での投与もよく行われます。

この薬は、放射線治療や他の抗がん剤と一緒に使うこともあり、医師の慎重な判断と観察が求められます。

タキソール

タキソールは、卵巣がん、肺がん、乳がん、胃がんなど、さまざまながんに使われる抗がん剤です。有効成分はパクリタキセルで、がん細胞の分裂を妨げます。

がんの種類によって使い方が異なります。たとえば卵巣がんでは、通常、体表面積あたり210mg/m²を3時間かけて点滴注射し、その後3週間休む治療サイクルが一般的です。乳がんの治療では、週に1回の投与(weekly法)もよく行われています。

副作用としては、アナフィラキシーのようなアレルギー反応や、骨髄の働きが抑えられることによる白血球減少などが見られます。

その他のがんの治療に使われる薬

がんステージ4の治療ができる
医療機関 3院

当サイトでは、保険診療で受ける「抗がん剤治療」と、自由診療で受ける「トモセラピー」や「樹状細胞ワクチン療法」でステージ4のがんを治療する方法について紹介しています。がんの進行度により、医師と相談して検討しましょう。

自由診療|放射線療法
トモセラピー
再発・多発転移がんを治療
クリニックC4
クリニックC4<トモセラピー>

画像引用元:クリニックC4公式HP
(https://cccc-sc.jp/)

痛み・副作用の少ない放射線療法
放射線治療のトモセラピーに特化したクリニックで、重粒子線、陽子線などの先進医療での治療を断られた方にも、ステージ4で「手立てがない」と言われた方にも、身体に優しいがん治療をお探しの方にも、痛み・副作用の少ない治療を行います。薬剤との併用により、より積極的な治療を行うことも可能です。

  • 症例のある対象疾患
前立腺がん 頭頸部がん 肺がん 乳がん 胃がん 小腸がん 肝胆膵がん 大腸がん 直腸がん 泌尿器がん 卵巣がん 子宮がん 肝臓がん 膀胱がん 膵臓がん 膵体部がんなど
所在地 東京都渋谷区元代々木町33-12
電話番号 03-6407-9407
自由診療|免疫療法
樹状細胞
ワクチン療法
体の免疫力に働きかけて治療
銀座鳳凰クリニック
銀座鳳凰クリニック<樹状細胞ワクチン療法>

画像引用元:銀座鳳凰クリニック公式HP
(https://www.ginzaphoenix.com/)

患者の細胞からワクチンを作製
免疫細胞を研究している院長のもと、免疫の司令塔である樹状細胞を使ってがん免疫療法を行っているクリニックです。患者様専用のワクチンを作るイメージで、治療の手立てがないと言われた患者様へも提供可能な治療法です。しっかりと寄り添って治療を進めていく姿勢も、治療を選択する要因になっているようです。

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前立腺がん 頭頸部がん 肺がん 乳がん 胃がん 小腸がん 肝胆膵がん 大腸がん 直腸がん 泌尿器がん 卵巣がん 子宮がん 肝臓がん 膀胱がん 膵臓がん 膵体部がんなど
所在地 東京都千代田区外神田4-14-1
秋葉原UDXビル北ウィング6F
電話番号 03-6263-8163
保険診療|外来化学療法
抗がん剤治療
再発や転移を抑制
がん研有明病院
がん研有明病院

画像引用元:がん研有明病院公式HP
(https://www.jfcr.or.jp/hospital/)

新しいがん治療薬の導入に積極的
抗がん剤による薬物療法が進む中、「先端医療開発科」が創設され、新しいがん治療薬での治療をいち早く受けられるよう、早期臨床開発を推進している病院です。幅広い知識と経験を持つ専任医師とスタッフが、それぞれの患者様に合った臨床試験を提案し、これまでの薬では治らなかったがんの治療に取り組んでいます。

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所在地 東京都江東区有明3-8-31
電話番号 03-3520-0111(大代表)
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