子宮がんは、発生する部位によって「子宮頸がん」と「子宮体がん」に大きく分けられます。同じ子宮にできるがんでも、原因、症状、検査方法、治療方針は異なります。
子宮がんの治療には、手術療法、放射線治療、化学療法、ホルモン療法、緩和ケアなどがあります。どの治療を選ぶかは、子宮頸がんか子宮体がんか、ステージ、がんの性質、年齢、全身状態、妊娠・出産の希望などを踏まえて検討されます。
このページでは、子宮頸がんと子宮体がんの違い、検査方法、ステージ分類、主な治療法、進行・転移した場合の治療について解説します。
※2025年4月時点の情報をもとに作成しています。治療法や薬剤の適応は更新される場合があるため、最新情報は医療機関や主治医に確認してください。
子宮がんは、子宮に発生するがんの総称です。主に、子宮の入り口にあたる子宮頸部にできる「子宮頸がん」と、子宮の奥にある子宮体部の内膜にできる「子宮体がん」に分けられます。
子宮頸がんと子宮体がんは、発生する場所だけでなく、原因や発症しやすい年代、検査方法、治療方針も異なります。そのため、「子宮がん」と一括りにせず、どちらのがんなのかを確認することが大切です。
| 種類 | 発生する場所 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| 子宮頸がん | 子宮の入り口にあたる子宮頸部 | HPV感染が関係することが多く、検診やHPVワクチンによる予防・早期発見が重要 |
| 子宮体がん | 子宮体部の内膜 | 閉経後の不正出血をきっかけに見つかることがあり、ホルモン環境や肥満などが関係する場合がある |
子宮頸がんと子宮体がんでは、検査や治療の進め方が異なります。診断名、ステージ、治療方針を確認する際は、どちらのがんなのかを主治医に確認しましょう。
子宮がんでは、不正出血やおりものの変化などが見られることがあります。特に、月経時以外の出血や閉経後の出血は、早めに医療機関へ相談したい症状です。
これらの症状は、子宮がん以外の婦人科疾患でも見られることがあります。症状だけで判断せず、気になる変化がある場合は婦人科で相談しましょう。
子宮がんの検査は、子宮頸がんと子宮体がんで異なります。症状や検診結果に応じて、細胞診、組織診、画像検査などを組み合わせて診断します。
子宮頸がんでは、子宮頸部の細胞を採取して調べる細胞診が行われます。異常が疑われる場合には、コルポスコープ検査や組織診を行い、病変の有無や程度を確認します。
必要に応じて、MRI、CT、PET-CTなどの画像検査を行い、がんの広がりやリンパ節転移の有無を確認します。
子宮体がんでは、子宮内膜の細胞や組織を採取して調べる検査が行われます。内膜細胞診や内膜組織診によって、がん細胞の有無を確認します。
また、超音波検査、MRI、CTなどを用いて、子宮内の状態や病気の広がりを確認します。自治体の子宮がん検診は主に子宮頸がん検診であることが多いため、不正出血などの症状がある場合は、検診結果にかかわらず医療機関へ相談しましょう。
子宮がんのステージは、がんが子宮内にとどまっているか、周囲の臓器やリンパ節、遠隔臓器へ広がっているかによって分類されます。
| ステージ | 状態の目安 | 治療方針の考え方 |
|---|---|---|
| Ⅰ期 | がんが子宮内にとどまっている状態 | 手術や子宮温存治療などを病状に応じて検討 |
| Ⅱ期 | がんが子宮頸部や周囲へ広がり始めている状態 | 手術、放射線治療、薬物療法などを組み合わせて検討 |
| Ⅲ期 | 骨盤内やリンパ節などに広がっている状態 | 放射線治療、化学療法、手術などを病状に応じて検討 |
| Ⅳ期 | 膀胱・直腸への浸潤や、肺・肝臓・骨などへの遠隔転移がある状態 | 薬物療法、放射線治療、緩和ケアなどを含めて検討 |
実際のステージ分類は、子宮頸がんと子宮体がんで細かく異なります。治療方針は、ステージだけでなく、がんの種類、組織型、全身状態、妊娠・出産の希望などを踏まえて検討されます。
子宮がんの治療は、子宮頸がんか子宮体がんか、ステージ、がんの性質、年齢、全身状態、妊娠・出産の希望などを踏まえて検討されます。
治療方針を決める際には、主に以下の点を確認します。
治療ごとに期待できることや注意点は異なります。治療前に、治療目的、選択肢、生活への影響を医師に確認しましょう。
子宮がんの治療には、手術療法、放射線治療、化学療法、ホルモン療法、緩和ケアなどがあります。子宮頸がんか子宮体がんか、ステージ、がんの性質によって選択肢は異なります。
| 治療法 | 主な特徴 |
|---|---|
| 手術療法 | 子宮や卵巣・卵管、リンパ節などを病状に応じて切除する治療 |
| 放射線治療 | 子宮周辺や転移・再発病変に放射線を照射する治療 |
| 化学療法 | 抗がん薬を用いて、全身に広がる可能性のあるがんに働きかける治療 |
| ホルモン療法 | 一部の子宮体がんなどで、ホルモンの働きを利用して行われる治療 |
| 緩和ケア | 痛みや出血、不安など、心身のつらさを和らげる支援 |
子宮頸がんの治療は、ステージ、病変の大きさ、リンパ節転移の有無、妊娠・出産の希望などを踏まえて検討されます。
ごく早期で病変が限られている場合には、子宮頸部円錐切除術など、子宮を温存できる治療が検討されることがあります。ただし、子宮温存が可能かどうかは、病変の広がりや浸潤の深さなどによって異なります。
がんが子宮頸部を越えて広がっている場合には、手術、放射線治療、化学療法を組み合わせて治療方針を考えます。病状によっては、放射線治療と抗がん薬を同時に行う同時化学放射線療法が検討されることがあります。
遠隔転移がある場合や手術が難しい場合には、薬物療法、放射線治療、緩和ケアなどを組み合わせて治療方針を考えます。症状の原因となっている病巣に対して、放射線治療が検討される場合もあります。
子宮体がんでは、手術が可能な場合には、まず手術を行い、手術で得られた情報をもとに追加治療を検討することが一般的です。
がんが子宮体部に限られている場合には、子宮全摘出術、両側付属器切除術などが検討されます。病状によっては、リンパ節郭清や術後補助療法が検討されることもあります。
妊娠・出産を希望する場合、条件を満たす一部の早期子宮体がんでは、ホルモン療法による子宮温存治療が検討されることがあります。ただし、対象となる条件は限られるため、医師と慎重に相談する必要があります。
がんが子宮外へ広がっている場合には、手術、化学療法、放射線治療などを組み合わせて治療方針を検討します。遠隔転移がある場合には、薬物療法を中心に、症状緩和を目的とした治療も考えます。
子宮がんが進行すると、リンパ節、肺、肝臓、骨、腹膜などに転移することがあります。転移がある場合には、薬物療法、放射線治療、緩和ケアなどを含めて治療方針を考えます。
放射線治療は、骨盤内の病変や、痛み・出血などの症状の原因となっている病巣に対して検討されることがあります。化学療法や分子標的薬、免疫チェックポイント阻害薬などの薬物療法が検討される場合もあります。
治療の目的は、がんの進行を抑えること、症状を和らげること、生活の質を保つことなど、患者さんごとに異なります。現在の病状と治療目的を主治医に確認しましょう。
子宮がんの生存率は、がんの種類やステージ、年齢、全身状態、治療内容などによって異なります。統計は治療方針を考えるうえで参考になることがありますが、個々の患者さんの見通しをそのまま示すものではありません。
生存率の数字だけで判断せず、自分の病状や治療選択肢については主治医に確認しましょう。
子宮がんは、進行すると血液やリンパの流れに乗って他の臓器へ転移することがあります。転移が起きた場合の症状は、転移先によって異なります。
子宮頸がんでは、肺、骨、リンパ節などに転移が見つかることがあります。子宮体がんでは、腹膜、肺、肝臓、リンパ節などが転移先として確認される場合があります。
肺に転移した場合は咳や息切れ、血痰などが見られることがあります。肝臓に転移した場合は腹部の張りや痛み、黄疸、体重減少などが見られることがあります。骨に転移した場合は痛みや骨折のリスクが問題になることもあります。
転移があっても、初期には自覚症状が乏しいことがあります。治療後も、医師の指示に従って定期的な経過観察を続けましょう。
子宮がんの治療後は、再発の有無や治療による体調の変化を確認するため、定期的な経過観察が行われます。診察、画像検査、血液検査などの内容は、がんの種類や治療内容によって異なります。
また、手術や放射線治療、薬物療法によって、排尿・排便、性生活、リンパ浮腫、更年期症状、妊娠・出産への影響が生じる場合があります。
治療前後に気になる症状や生活上の不安がある場合は、主治医や看護師、相談支援センターなどに相談しましょう。
子宮頸がんは、HPV感染が関係することが多く、HPVワクチンや子宮頸がん検診によって予防・早期発見につなげられる場合があります。ただし、ワクチンを接種していても、すべての子宮頸がんを防げるわけではないため、定期的な検診が大切です。
子宮体がんでは、不正出血、とくに閉経後の出血が重要なサインになることがあります。月経時以外の出血やおりものの変化などがある場合は、早めに婦人科へ相談しましょう。
子宮がんの治療は、子宮頸がんか子宮体がんか、ステージ、がんの性質、妊娠・出産の希望、全身状態などを踏まえて検討されます。治療法には、手術療法、放射線治療、薬物療法、緩和ケアなどがあります。
進行・転移がある場合や、現在の治療方針に迷いがある場合は、検査結果、画像データ、病理検査の結果、これまでの治療歴を整理したうえで、相談できる医療機関を確認してみましょう。
子宮がんには、子宮頸がんと子宮体がんがあり、原因、検査、治療方針が異なります。まずは、どちらのがんなのか、ステージやがんの性質はどうかを確認することが大切です。
治療には、手術療法、放射線治療、化学療法、ホルモン療法、緩和ケアなどがあります。妊娠・出産の希望や治療後の生活への影響も含めて、医師と相談しながら方針を検討しましょう。
進行・転移がある場合でも、薬物療法や放射線治療、緩和ケアなどを相談できる場合があります。主治医に現在の状態と治療目的を確認し、必要に応じて専門医療機関への相談も検討しましょう。
当サイトでは、保険診療で受ける「抗がん剤治療」と、自由診療で受ける「トモセラピー」や「樹状細胞ワクチン療法」でステージ4のがんを治療する方法について紹介しています。がんの進行度により、医師と相談して検討しましょう。
画像引用元:クリニックC4公式HP
(https://cccc-sc.jp/)
痛み・副作用の少ない放射線療法
放射線治療のトモセラピーに特化したクリニックで、重粒子線、陽子線などの先進医療での治療を断られた方にも、ステージ4で「手立てがない」と言われた方にも、身体に優しいがん治療をお探しの方にも、痛み・副作用の少ない治療を行います。薬剤との併用により、より積極的な治療を行うことも可能です。
| 所在地 | 東京都渋谷区元代々木町33-12 |
|---|---|
| 電話番号 | 03-6407-9407 |
画像引用元:Ginza Phoenix Clinic公式HP
(https://gpc.clinic/)
患者の細胞からワクチンを作製
免疫細胞を研究している院長のもと、免疫の司令塔である樹状細胞を使ってがん免疫療法を行っているクリニックです。患者様専用のワクチンを作るイメージで、治療の手立てがないと言われた患者様へも提供可能な治療法です。しっかりと寄り添って治療を進めていく姿勢も、治療を選択する要因になっているようです。
| 所在地 | 東京都中央区京橋2-4-12 第一生命京橋キノテラス3F |
|---|---|
| 電話番号 | 03-6263-8163 |
画像引用元:がん研有明病院公式HP
(https://www.jfcr.or.jp/hospital/)
新しいがん治療薬の導入に積極的
抗がん剤による薬物療法が進む中、「先端医療開発科」が創設され、新しいがん治療薬での治療をいち早く受けられるよう、早期臨床開発を推進している病院です。幅広い知識と経験を持つ専任医師とスタッフが、それぞれの患者様に合った臨床試験を提案し、これまでの薬では治らなかったがんの治療に取り組んでいます。
| 所在地 | 東京都江東区有明3-8-31 |
|---|---|
| 電話番号 | 03-3520-0111(大代表) |