がんと診断されたときや、治療方針の変更を提案されたときに、「本当にこの治療でよいのか」「ほかに検討できる治療はないのか」と迷うことがあります。
セカンドオピニオンは、現在の主治医とは別の医師に、診断や治療方針について意見を聞くものです。現在の主治医を否定したり、すぐに転院したりすることが目的ではありません。
別の医師の意見を聞くことで、現在の病状や治療の目的、ほかに考えられる選択肢への理解が深まり、納得して治療方針を選びやすくなることがあります。
このページでは、がんのセカンドオピニオンを検討したいタイミング、相談前に準備するもの、相談先の選び方、主治医への伝え方、相談を受けた後の流れについて解説します。
※2026年7月時点の情報をもとに作成しています。セカンドオピニオンの費用、必要書類、相談方法は医療機関によって異なります。治療を急ぐ必要がある場合もあるため、セカンドオピニオンを受ける時期は現在の主治医にも確認してください。
セカンドオピニオンとは、現在の主治医から受けた診断や治療方針について、別の医師の意見を聞くことです。
現在の病院で行った検査結果や画像データ、これまでの治療経過などを相談先の医師に確認してもらい、診断や治療方針について意見を受けます。
セカンドオピニオンを利用する主な目的には、次のようなものがあります。
セカンドオピニオンを受けたからといって、必ず別の治療法が見つかるわけではありません。別の医師からも現在の主治医と同じ治療方針を勧められることもあります。
その場合でも、複数の医師から同じ意見を聞くことで、現在の治療への理解や納得が深まることがあります。
セカンドオピニオンは、現在の主治医や病院への不信を示すものではありません。
診断や治療方針について理解を深め、患者さん本人が納得して治療を選ぶために利用するものです。
セカンドオピニオンを受ける際は、現在の主治医に診療情報提供書や画像データなどを準備してもらいます。相談後は、受けた意見を現在の主治医へ伝え、今後の治療方針を話し合うことが基本となります。
セカンドオピニオンを受けた後も、現在の病院で治療を継続する場合があります。
セカンドオピニオンは、原則として診断や治療方針について意見を聞くための相談です。
相談の場で新たな検査、薬の処方、治療などは行わないことが一般的です。
セカンドオピニオンを受けた医療機関で治療を希望する場合は、改めて初診や転院の手続きが必要になります。
また、希望すれば必ず転院できるわけではありません。相談先の医師が診察や検査を行い、治療の適応、病床の状況、現在の全身状態などをもとに受け入れを判断します。
別の病院へ相談する方法には、セカンドオピニオン、転院・初診、特定の治療に関する相談などがあります。
申し込む方法によって目的や対応内容が異なるため、予約前に確認しましょう。
| 相談方法 | 主な目的 | 検査・治療 | その後の流れ |
|---|---|---|---|
| セカンドオピニオン | 現在の診断や治療方針について別の意見を聞く | 原則として行わない | 意見を現在の主治医へ持ち帰る |
| 転院・初診 | 新しい病院で診察や治療を受ける | 必要に応じて行う | 治療の適応や受け入れ状況をもとに検討する |
| 特定の治療相談 | 放射線治療などを受けられる可能性を確認する | 相談後に診察や検査を行う場合がある | 治療の適応があれば手続きを進める |
現在の治療方針について別の意見を聞きたい場合は、セカンドオピニオンが候補になります。
一方で、すでに希望する治療や受診したい医療機関が決まっており、その病院で診察や治療を受けたい場合は、初診や治療相談として申し込む方が適していることがあります。
申し込み時に、「現在の治療方針について意見を聞きたい」「特定の治療を受けられるか確認したい」など、相談の目的を伝えましょう。
セカンドオピニオンを受けるタイミングに、一律の決まりはありません。
診断内容や治療方針に疑問があるときだけでなく、複数の選択肢から治療法を決めるときや、現在の方針に納得して治療を始めたいときにも利用できます。
がんと診断され、これから治療を始める段階では、次のような場合にセカンドオピニオンを検討することがあります。
ただし、治療開始までに時間的な余裕があるかは、がんの種類や進行の速さによって異なります。セカンドオピニオンを受けることで治療開始が遅れても問題ないか、主治医に確認してください。
臓器の広い範囲を切除する手術や、術後の生活に大きな影響が予想される手術を提案された場合にも、セカンドオピニオンが検討されます。
別の医師から意見を聞くことで、手術の必要性や、ほかの治療法との違いを理解しやすくなる場合があります。
抗がん剤の効果が十分に見られない場合や、副作用によって治療を継続できない場合には、薬の変更や中止を提案されることがあります。
このようなときは、次の内容について別の専門医へ相談することがあります。
がんの再発や転移が見つかると、これまでの治療方針が大きく変わることがあります。
手術による根治を目指す治療から、抗がん剤などによって進行を抑える治療へ変わる場合や、痛みなどの症状を和らげることが治療の主な目的になる場合もあります。
再発・転移が見つかったときは、次のような内容について相談できます。
主治医から「これ以上できる治療はありません」「標準治療は終了です」と説明された場合にも、セカンドオピニオンを検討することがあります。
まずは、「治療法がない」という説明が何を意味しているのかを確認することが大切です。
そのうえで、治験、がんゲノム医療、放射線治療、症状を和らげる治療などについて、別の医師の意見を聞く方法があります。
主治医の説明を聞いても治療方針を決められない場合や、治療の目的や見通しを十分に理解できない場合にも、セカンドオピニオンを利用できます。
セカンドオピニオンは、別の治療を探すためだけでなく、現在提案されている治療を理解し、納得するためにも利用できます。
セカンドオピニオンは治療方針を考えるために役立つ場合がありますが、すべての状況で優先すべきとは限りません。
次のような場合は、現在の病院での治療や症状への対応を優先することがあります。
セカンドオピニオンを受けたい場合は、治療開始までどの程度の時間的な余裕があるかを、現在の主治医に確認しましょう。
緊急性が高い場合は、まず治療や症状への対応を受け、状態が落ち着いてから別の医師へ相談することもあります。
自己判断で現在の治療を延期したり、中止したりしないようにしてください。
別の医師へ相談する前に、現在の主治医へ疑問点を質問し、病状や治療方針について改めて説明を受けましょう。
主治医へ質問したことで疑問が解消し、現在の治療方針に納得できる場合もあります。
説明を聞いても迷いが残る場合や、別の専門分野の意見も確認したい場合に、セカンドオピニオンを検討します。
セカンドオピニオンを受けたいと思っても、「主治医に失礼ではないか」「関係が悪くなるのではないか」と不安に感じる方もいるでしょう。
主治医へ伝える際は、現在の病院や治療への不満を強調する必要はありません。治療への理解を深め、納得して選びたいという目的を伝えます。
たとえば、次のように伝える方法があります。
治療方針について理解を深め、納得して治療を受けるために、別の専門医の意見も聞きたいと考えています。セカンドオピニオンに必要な資料を準備していただけますか。
患者さん本人から伝えることが難しい場合は、家族から相談しても構いません。
また、主治医へ直接伝えにくい場合は、次のような窓口を利用できます。
セカンドオピニオン先は、病院の知名度だけでなく、何について意見を聞きたいのかを基準に選びます。
がんは、発生した臓器や組織によって担当する診療科や治療方法が異なります。
相談先を選ぶ際は、次のような点を確認します。
相談先を探す前に、何について意見を聞きたいのかを整理しましょう。
相談したい内容が明確になると、適した診療科や医療機関を探しやすくなります。
特定の治療を行っている医療機関へ相談する場合でも、その治療を受けられるかだけでなく、現在の治療との比較について説明を受けられるかを確認しましょう。
相談先が特定の治療を実施していることと、その治療が自分に適していることは同じではありません。
セカンドオピニオンや治療相談の候補は、病院の知名度だけでなく、標準治療や治験について意見を聞きたいのか、画像で確認できる病巣への放射線治療を相談したいのか、自由診療の免疫療法について確認したいのかによって異なります。当サイトでは、放射線治療、免疫療法、抗がん剤治療・治験という異なる治療内容に対応する医療機関を掲載しています。診療区分、費用、紹介状の有無なども含め、主治医へ相談する際の材料としてご確認ください。
※掲載している治療には自由診療が含まれます。セカンドオピニオン、初診、治療相談の受付方法や、治療の適応、費用、リスク・副作用は医療機関によって異なるため、詳細は各医療機関へご確認ください。
セカンドオピニオンの利用条件は、医療機関によって異なります。
治療を急ぐ必要がある場合は、予約までの日数も確認しましょう。
セカンドオピニオンでは、現在の病院で行った検査や治療の情報をもとに相談します。
必要な資料は医療機関によって異なるため、予約時に確認してください。
診療情報提供書は、現在の主治医が相談先の医師に向けて作成する書類です。
一般的には、次のような内容が記載されます。
がんの位置や広がり、治療前後の変化を確認するために、画像データを求められることがあります。
画像データはCDやDVDなどで渡される場合があります。
がんの種類や性質について意見を聞く場合は、病理検査や遺伝子検査の結果が必要になることがあります。
病理診断そのものについて別の意見を希望する場合は、病理標本の貸し出しが必要になることもあります。
相談時間を有効に使うために、これまでに受けた治療を時系列で整理しておきましょう。
| 項目 | 整理する内容 |
|---|---|
| 治療法 | 手術、抗がん剤、放射線治療など |
| 実施時期 | 治療を開始・終了した時期 |
| 治療効果 | 腫瘍が縮小した、維持された、進行したなど |
| 副作用 | 治療中に起きた症状や検査値の変化 |
| 中止理由 | 病状の進行、副作用、全身状態の変化など |
セカンドオピニオンの相談時間は限られています。聞きたいことを書き出し、優先順位を決めておきましょう。
治療方針は医学的な情報だけでなく、患者さん本人が何を重視したいかも含めて考えます。
セカンドオピニオンは、健康保険が適用されず、自費診療となることが一般的です。
費用は医療機関ごとに異なり、30分や60分など、相談時間に応じて設定されている場合があります。
相談料以外にも、次のような費用がかかる可能性があります。
申し込み前に、相談料だけでなく、資料準備や追加評価を含めた費用を確認しましょう。
セカンドオピニオンの流れは医療機関によって異なりますが、一般的には、提出した資料をもとに相談が行われます。
相談時間を有効に使うために、質問の優先順位を決めておきましょう。
家族に同席してもらい、説明内容を一緒に確認する方法もあります。相談中にメモを取り、後から家族や現在の主治医と内容を振り返れるようにしておくとよいでしょう。
説明を録音したい場合は、事前に医師や医療機関の許可を得てください。
セカンドオピニオンを受けた後は、相談内容を現在の主治医へ共有し、今後の治療方針を話し合います。
セカンドオピニオン先の医師も、現在の主治医と同じ治療方針を勧めることがあります。
その場合は、現在の治療の目的や根拠への理解が深まり、納得して治療を始めたり、継続したりできることがあります。
別の治療法や検査を提案された場合は、その内容を現在の主治医へ伝えます。
提案された治療が現在の病院で受けられる場合もあります。
セカンドオピニオン先での治療を希望する場合は、改めて初診や転院の手続きを行います。
その際は、次の点を確認しましょう。
セカンドオピニオンを受けたことだけで、治療の受け入れが決まるわけではありません。
現在の主治医とセカンドオピニオン先の医師で、勧める治療が異なることもあります。
その場合は、なぜ意見が異なるのかを確認しましょう。
複数の医師へ相談し続けることで、治療開始が遅れる可能性もあります。意見の違いを整理できない場合は、がん相談支援センターなどへ相談し、治療目的や本人の希望を整理する方法があります。
セカンドオピニオン先や治療相談先は、病院の知名度だけでなく、何について意見を聞きたいかを基準に選ぶことが大切です。
標準治療や治験、特定の病巣への放射線治療、自由診療の免疫療法など、相談したい内容に対応する医療機関を確認しましょう。
| 医療機関 | 主な治療 | 診療区分 | 相談しやすい内容 |
|---|---|---|---|
| クリニックC4 | トモセラピー | 自由診療 | 再発・多発転移病巣への放射線治療の可能性 |
| Ginza Phoenix Clinic | WT1-樹状細胞療法 | 自由診療 | 自由診療の免疫療法を検討したい場合 |
| がん研有明病院 | 抗がん剤治療・治験 | 保険診療 | 標準治療、別の薬物療法、治験を相談したい場合 |
医療機関によって、セカンドオピニオン、初診、治療相談の受付方法は異なります。
また、相談しても希望する治療を受けられるとは限りません。申し込み前に、必要書類、相談方法、治療の適応をどのように判断するかを確認してください。
どの病院へ相談すればよいか分からない場合や、セカンドオピニオンで何を質問すればよいか整理できない場合は、がん相談支援センターを利用する方法があります。
がん相談支援センターでは、次のような内容について相談できます。
がん相談支援センターは、特定の医療機関を推薦したり、治療方針を代わりに決めたりする場所ではありません。
現在の状況や希望を整理し、必要な情報や相談先を探すために利用しましょう。
がんのセカンドオピニオンは、現在の主治医を否定したり、すぐに転院したりするためのものではありません。
現在の診断や治療方針について別の医師の意見を聞き、病状や治療の目的への理解を深め、納得して選択するために利用します。
がんと診断されたとき、大きな治療を提案されたとき、抗がん剤の変更や中止を提案されたとき、再発・転移が見つかったときなどが、セカンドオピニオンを検討するタイミングになります。
ただし、緊急性が高い場合や、治療開始の遅れが病状に影響する可能性がある場合は、現在の治療を優先することがあります。セカンドオピニオンを受ける時間的な余裕があるか、主治医に確認してください。
相談前には、診療情報提供書、画像データ、病理検査結果、これまでの治療歴などを準備します。また、何を質問したいか、患者さん本人が治療で何を重視したいかを整理しておきましょう。
相談後は、受けた意見を現在の主治医へ共有し、今後の治療方針を話し合います。
別の治療法が必ず見つかるわけではありませんが、現在の治療への理解を深め、患者さん本人が納得して方針を選ぶための方法の一つとして活用できます。
当サイトでは、保険診療で受ける「抗がん剤治療」と、自由診療で受ける「トモセラピー」や「樹状細胞ワクチン療法」でステージ4のがんを治療する方法について紹介しています。がんの進行度により、医師と相談して検討しましょう。
画像引用元:クリニックC4公式HP
(https://cccc-sc.jp/)
痛み・副作用の少ない放射線療法
放射線治療のトモセラピーに特化したクリニックで、重粒子線、陽子線などの先進医療での治療を断られた方にも、ステージ4で「手立てがない」と言われた方にも、身体に優しいがん治療をお探しの方にも、痛み・副作用の少ない治療を行います。薬剤との併用により、より積極的な治療を行うことも可能です。
| 所在地 | 東京都渋谷区元代々木町33-12 |
|---|---|
| 電話番号 | 03-6407-9407 |
画像引用元:Ginza Phoenix Clinic公式HP
(https://gpc.clinic/)
患者の細胞からワクチンを作製
免疫細胞を研究している院長のもと、免疫の司令塔である樹状細胞を使ってがん免疫療法を行っているクリニックです。患者様専用のワクチンを作るイメージで、治療の手立てがないと言われた患者様へも提供可能な治療法です。しっかりと寄り添って治療を進めていく姿勢も、治療を選択する要因になっているようです。
| 所在地 | 東京都中央区京橋2-4-12 第一生命京橋キノテラス3F |
|---|---|
| 電話番号 | 03-6263-8163 |
画像引用元:がん研有明病院公式HP
(https://www.jfcr.or.jp/hospital/)
新しいがん治療薬の導入に積極的
抗がん剤による薬物療法が進む中、「先端医療開発科」が創設され、新しいがん治療薬での治療をいち早く受けられるよう、早期臨床開発を推進している病院です。幅広い知識と経験を持つ専任医師とスタッフが、それぞれの患者様に合った臨床試験を提案し、これまでの薬では治らなかったがんの治療に取り組んでいます。
| 所在地 | 東京都江東区有明3-8-31 |
|---|---|
| 電話番号 | 03-3520-0111(大代表) |